【クアラルンプール=山田周平】日米中と東南アジア諸国連合(ASEAN)など18カ国が参加する東アジア首脳会議は22日、米中が激しく対立する南シナ海問題を国際法に基づき解決する方針を確認し閉幕した。人工島造成を強行する中国と停止を求める米国の隔たりは埋まらず、日本やASEANからも懸念表明が相次いだ。一方的な海洋進出をけん制するため法的拘束力のある「行動規範」の策定を急ぐことで一致し、決裂は回避し
1133円――。2016年3月期の中間決算を発表した翌日の11月11日、東レの株価が一時高値を更新した。株式時価総額ではライバルと目されていた帝人(約4200億円、11月18日現在)の4倍強、1.8兆円に達する。 2000年代初めには危機的な状況に陥った時期もあったが、その後あれよあれよという間に「繊維を祖業とする総合化学業」(日覚昭廣社長)の優良企業に成長した。来年には設立90周年を迎え、経団連の会長を輩出するなど、このところよいニュースが相次いでいる。 東レを牽引する繊維と炭素繊維の2大事業 東レを牽引しているのが、祖業の「繊維」と、長い年月を経て花開いた「炭素繊維」の2大事業だ。2016年3月期の業績は当初、連結売上高2兆2500億円、営業利益1500億円を見込んでいた。しかし、11月の中間決算時に営業利益を50億円ほど上方修正した。上方修正の理由は、繊維と炭素繊維の両事業が想定以上
2011年に起きた「アラブの春」と呼ばれる革命(政権打倒)運動。 それは軍事力と秘密警察を柱にした、アラブ世界最強の独裁体制(注1)と国民統合体制を構築し、さらにロシア、イランの後ろ盾を持つシリアにも波及した。1930年代のスターリン時代のソ連を想起させる、アサド政権の悪名と残酷さは、欧米とGCC(湾岸協力理事会)から嫌悪されている。欧米とサウジアラビア、カタール、UAE(アラブ首長国連邦)などのペルシャ湾岸諸国と、アサド政権が弾圧してきたムスリム同胞団(=スンニ派イスラム教の穏健なイスラム教原理主義組織)に共感するトルコが、シリアの反体制派を、軍事や資金などで支援した。軍事や資金、兵員は、シリアと長い国境線を接するトルコ経由で供給された。だが、シリアの反体制派にはまとまりがなく(注2)、さらにアサド政権は想定以上に強固であり、欧米やGCCに期待された「穏健で民主的な反体制派」が短期間にア
パリ・テロ事件で高まる「移民排斥論」。しかし、日本が直面する問題を考えたら、移民受け入れは必須だ そろそろ真正面から議論したい 「一億総活躍」は移民受け入れNOのサイン? パリでの同時多発テロが世界に衝撃を与えている。とくに、おひざ元の欧州連合(EU)には、シリアなど中東諸国から大量の難民が流入していることもあり、さっそく難民や移民の受け入れを巡る議論が活発化している。 当然、これ以上の難民は受け入れるべきではないという世論が高まっているほか、移民の受け入れ自体に反対する右派勢力の声も強まっている。 問題はこうしたムードを受けて、日本でも情緒的な移民忌避のムードが強まることだ。 「やはり異質な外国人は日本には受け入れない方がよい」 「移民を認めたら国の安全が脅かされかねない」 そんな声がこれまで以上に勢いを増しかねない状況だ。 安倍晋三内閣は現在、公式には移民は受け入れないという姿勢を取っ
文/内山 節(哲学者) パリのアラブ人街にて パリに足を伸ばしたとき、私には一度は必ず出かける場所がある。そこはベルヴィルという地区で、昔は貧しい労働者たちが暮らすパリの場末の町だった。 ルネ・クレール監督の映画『天井桟敷の人びと』の舞台になったのもこのあたりで、映画のなかでは貧しかった娘が金持ちの家に嫁ぎ、豪邸のベランダに立って遠くにかすむ労働者の町の灯をみながら、あの暮らしの方が人間的だったと振り返るシーンがある。 私がこの地区に出かけるようになったのは35年ほど前で、その頃はアラブ人街になっていた。フランスは主として1960年代に労働者不足を解消するために外国人労働者を呼び寄せた。彼らはフランスの底辺の労働をにない、パリの最下層の町で暮らすようになった。いまにも崩れ落ちそうな3階建てくらいの古い建物が並ぶ場所だった。 だがここでのアラブ人たちの暮らしは長くはつづかなかった。1980年
シリア難民を、第2次世界大戦中のような「アメリカへの脅威」だとして、当時の日系人収容所のような施設に収容することを提案した。
世界はなぜ「暴力の時代」に逆戻りしたのか? ターニングポイントは中・露の「無法行為」だった! 「話せば分かる」はもう通じない パリが同時多発テロに襲われた。 私は1月のシャルリーエブド襲撃事件の後、2月20日公開コラム(http://gendai.ismedia.jp/articles/premium01/42185)で「世界は『テロと戦争の時代』にモードチェンジしたのではないか」と疑問形で書いたが、残念ながら、それは正しかったようだ。オランド仏大統領は「フランスは戦争状態にある」と言明した。 事件の詳細はテレビや新聞が連日報じているから、ここでは長期的な視点から事件を考えてみる。世界はどのようにして、テロと戦争の時代に逆戻りしてしまったのか。 1945年の第2次大戦終結後、世界を揺るがすような大規模テロはしばらく起きなかった。その代わり、米国と旧ソ連が東西両陣営に分かれて冷戦を戦った。
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
アントワンヌ・レリス 「金曜の夜、あなたたちは私にとってかけがえのない存在であり、人生の最愛の人である、私の息子の母親の命を奪ったが、あなたたちは私の憎しみを得ることはできない。あなたたちが誰なのかは知らないし、知りたくもないが、あなたちの魂が死んでいることはわかる。あなたたちが盲信的にその名の下に殺戮を行っている神が、人間をその姿に似せて作ったのだとしたら、私の妻の体の中の銃弾のひとつひとつが彼の心の傷となるだろう。 だから、私はあなたたちに憎しみという贈り物をしない。もっともあなたたちはそのことを望んだのだろうが、憎しみに対して怒りで応えることは、今のあなたたちを作り上げた無知に屈することを意味する。あなたたちは私が恐怖におののき、同じ街に住む人々に疑いの目を向け、安全のために自由を差し出すことを望んでいるのだろう。あなたたちの負けだ。何度やっても同じだ。 私は今朝、彼女に会った。よう
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く