前回の続きですが、JILPTの機関誌「ビジネス・レーバー・トレンド」4月号では、奥谷禮子さんのほか、大橋範雄大阪経済大学教授、奥西好夫法政大学教授、権丈英子亜細亜大学准教授、玄田有史東京大学教授、佐野嘉秀法政大学准教授、龍井葉二連合非正規労働センター長、鶴光太郎経済産業研究所上席研究員、永瀬伸子お茶の水女子大学教授、仁田道夫東京大学教授、橋本陽子学習院大学教授、メアリー・ブリントン ハーバード大学教授、古郡鞆子中央大学教授、村松久良光南山大学教授、樋口美雄慶應義塾大学教授といった錚々たる面々がコメントを寄せておられます。 そのうち、デンマークについて言及しておられるのは、奥谷さんのほかには奥西先生と権丈先生のお二人です(鶴先生は、奥谷さんの熱意ある支持にもかかわらずデンマークには言及しておられません)。 まず、権丈先生のご意見からみてみましょう。 デンマーク・モデルは、(1)解雇しやすい柔