“ライターの数だけ、それぞれの人生がある”。ライターが魂を込めて執筆する原稿にはそれぞれの個性・生き様が反映されるとも言われている。J論では各ライター陣の半生を振り返りつつ、日頃どんな思いで取材対象者に接して、それを記事に反映しているのか。本人への直撃インタビューを試み、のちに続く後輩たちへのメッセージも聞く前後編のシリーズ企画。第12回は『森マガ』『サッカー、ときどきごはん』の森雅史氏に話を聞いた。 →前編「取材対象から本音を引き出すアプローチとは」 ■業界のパイを広げる働きかけを ――ちなみにサッカー業界での出発点は、サッカーダイジェストでしたよね。 六川享編集長に拾っていただいて。今でも頭が上がらない大先輩ですし、師弟関係が続いています。ダイジェストでは編集記者をやっていました。六川さんは厳しい方でしたよ。六川さんの原稿チェックが戻ってきたとき、チラっと見たら赤字が少ししかなかったの