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ブックマーク / sessai.cocolog-nifty.com (29)

  • 「陰謀論」の錯誤 - 雪斎の随想録

    ■ 政治評論の世界における「鬼子」の一つが、「陰謀論」である。「ウィキピディア」では、最も一般に知られたフリーメーソンとユダヤの「陰謀論」について、次のような紹介がされる。 □ フリーメイソン陰謀論 石工ギルドから発展した親睦団体フリーメイソンが、実は世界中の戦争を引き起こしていたり、政治権力を操っていたとする考え。歴史上の重要人物にフリーメイソン所属者が多いため、最も人気の高い陰謀論である。 □ ユダヤ陰謀論 ユダヤ人が秘密結社を通じて手を結び、世界(ことに経済)に影響力を及ぼしているとするもの。昔から存在した陰謀論であり、日ではユダヤ=フリーメイソンの陰謀が説かれることが多く、ユダヤ陰謀論を説いた海外で問題にされたこともあった。偽書とされる「シオン賢者の議定書(プロトコール)」が有名。 最近の日政治でも、こういう「陰謀論」が示される、曰く、「小泉純一郎の郵政民営化は、日の資産

    「陰謀論」の錯誤 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2014/04/18
    “「『結果』から『意図』を逆算することはできない」…ウェーバーの議論の本質は「人間の世界では『意図』と『結果』は乖離する」…ある「結果」が何らかの「意図」によるものだと直接に断ずることはできない”
  • 陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録

    ■ 「陰謀論」は、人間の「意図」と「結果」が必ず一致するという思考の産物である。 「陰謀論」は、人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない人々こそが、走りやすい代物だといえよう。「複雑な」世界の様相を読む際に単純な「解」を見つけ出して、「俺だけが、『解』を知っている」と思うことは、人々に倒錯した優越感を与えるものである。「陰謀論」が後から後から出てくる背景には、そうした「脳内麻薬」の需要に「陰謀論」が応えているからであろう。 特に、古今東西、世の中に「苦境」の空気が流れれば、それを「誰か」のせいにしたくなる人々が出てくる。第一次世界大戦後のドイツでは、その「誰か」とはユダヤ人であり、その空気がナチスの擡頭をもたらした。ナチスの擡頭と第二次世界大戦は、古くからの反ユダヤ感情に「ユダヤの連中なら、やりかねん」」といった類の「陰謀論が招いた災厄であった。 「小沢スキャンダル」は、たんなる古色

    陰謀論という「脳内麻薬」 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2014/04/18
    “陰謀論は、人間の「意図」と「結果」が必ず一致するという思考の産物…人間の世界の複雑さを観察することに耐えられない…複雑な世界の様相を読む際に単純な「解」を見つけ出して「俺だけが『解』を知っている」”
  • 日本鬼子(ひのもと おにこ) - 雪斎の随想録

    ■ 「何をやってんだか…」と思う。 □ <日中首脳会談>見送り 野党からは菅政権批判も 毎日新聞 10月30日(土)0時13分配信 日中首脳会談が見送られたことで、沖縄県・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件を巡り、日政府への批判が再燃する可能性もある。自民党の石破茂政調会長は29日夜、毎日新聞の取材に「(中国人船長の釈放を)検察のせいにし、政府の意思を示さないからこういう事態になった」と述べ、菅政権を批判した。 自民党中国漁船衝突事件のビデオ映像を全面公開するよう求めており、「中国に配慮しても外交のプラスにはならない」(「影の外相」の小野寺五典衆院議員)として、攻勢を強める構えだ。 一方、民主党の枝野幸男幹事長代理は29日夜、記者団に「会って話をすることを否定するのは理解しがたい」と不快感を示した。 存外、日が対中関係を切りまわしていたのは、小泉、安倍時代ではないかと思えてきた。総理大臣自

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  • 日本の「無政府状態」 - 雪斎の随想録

    ■ ただ今、日では、とんでもない事態が起こっている。 事実上の「無政府状態」が出現しているのである。 昨日の内に、組閣、認証という手続きを済ませて、菅内閣発足かと思いきや、まだ発足していないことには、驚いた。昨日、鳩山内閣は総辞職したので、現在の日には、総理以下の閣僚は誰もいない。 国会で首班指名を受けたとしても、認証を経ていないのだから、菅直人氏は、まだ総理大臣ではないのである。 聞くところによれば、組閣、認証を経た発足は、8日だそうである。 この数日の内に、突発事態が生じたら、誰が対応するのか。 たとえば、自衛隊を動かすのは、だれか。 北澤前任大臣には、その権限はない。後任は、まだきまっていない。 それとも、自衛隊が勝手に動くのか。 こうしたことは、何故、問われないのか。 もっとも、憲法71条には、次の内閣発足までは前任内閣が職務を「引き継ぎ」的に続けるという趣旨の規定がある。「前

    日本の「無政府状態」 - 雪斎の随想録
  • 政治評論の「責任」 - 雪斎の随想録

    ■ 「もう終わりだね 君が小さく見える…」といったところか。 □ 「首相辞任を」過半数 世論調査、内閣支持率19% 共同通信社が29、30両日実施した全国電話世論調査で、米軍普天間飛行場移設問題の5月末決着を果たせなかった鳩山由紀夫首相の政治責任に関して「辞めるべきだ」が過半数の51・2%に上った。内閣支持率は20%台を割る19・1%まで続落。政党支持率や参院選比例代表投票先ともに自民党が民主党を上回り、党勢は逆転した。普天間対応では「評価しない」が66・1%、「評価する」が25・4%だった。 首相は28日に普天間移設の政府方針決定後の記者会見で続投意欲を強調したが、政権運営は厳しさを増した。夏の参院選に向けて民主党内で「鳩山おろし」が一気に広がる可能性も否めない。 政党支持率は自民党21・9%で民主党20・5%を上回った。比例投票先でも自民党20・9%、民主党19・9%だった。首相進退に

    政治評論の「責任」 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2010/05/31
    エコノミストwの世界にも、己のバイアスを隠蔽しつつ、あたかも公正中立な専門家のフリをする人物(「市場関係者」などが典型)が多いです。
  • 政治における「敵」の三つの類型 - 雪斎の随想録

    ■ 前のエントリーで、民主党青森県連代表の「反革命分子」発言を批判した。 雪斎が小泉純一郎時代の「構造改革」を支持していたことに対する皮肉の意味合いもあるのか、「それならば、政敵を抵抗勢力と呼んでいた小泉は、どうなのか」という反応がある。 結論からいえば、「全然、同じではない。違うであろう…」というところである。 政治という営みの質は、「友」と「敵」の峻別にあることを指摘したのは、カール・シュミットだった。 忘れていけないのは、シュミットは、その「敵」を三つに分類していたことである。。 どのように分類したのか。 ① 在来型の敵 ② 現実の敵 ③ 絶対の敵 ①は、ゲームにおける「敵」のイメージである。サッカーのチームが、相手チームの監督を「敵将」お呼ぶイメージである。だから、「敵」に対する憎悪の感情は、ほとんどない。戦争が終われば、「敵」とも握手して別れる。 ②は、自分の安全や利害に対して

    政治における「敵」の三つの類型 - 雪斎の随想録
  • 衝撃の「復帰」? - 雪斎の随想録

    ■ この記事には、率直に腰を抜かした。。 □ 小泉元首相、政界復帰を決断 東奥新報 2010年4月9日 05:00 自民党の小泉純一郎元首相が、次期衆議院議員選挙に立候補する意向を固めた。八日夜、次男の進次郎議員が東京都内で明らかにした。近く、自民党の谷垣禎一総裁、大島理森幹事長と会談し、正式に決定される見通しである。比例代表南関東ブロックからの立候補が有力されている。 小泉氏の「復帰」表明によって、政界は激震に見舞われそうだ。 …と書いたが、この記事は、「捏造」である。「東奥新報」なる新聞社も存在しない。故に、「小泉元総理の 政界復帰」という話も、事実無根である。「一週間遅れのエイプリル・フール」だと思えば、よろしいであろう。 雪斎が尊敬する戦後の政治家は、既に書いたとおり、シャルル・ド・ゴール、ウィンストン・チャーチル、吉田茂である。この三人の政治家に共通するのは、何か。それは、「一度

    衝撃の「復帰」? - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2010/04/11
    まあ第一期?政権もたかだか5年程度だったから。アメリカですらじっくり変えようと思ったら2期8年だし。
  • 他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス - 雪斎の随想録

    ■ 陸奥宗光が著した『蹇々録』は、日外交政治学徒が読む書の「イロハのイ」であある。 陸奥は、この書を明治25年(1892年)から執筆を開始し、日清戦争、三国干渉の処理について記述が及んでいる。ただし、この書の刊行は昭和4年、陸奥の死から22年後のことである。というのも、この書は、外務省機密文書を引用していたため、30年近く経って明治も遠くなりにけりの「歴史」になった時点で刊行されたのである。 『蹇々録』中、最も有名なのは、三国干渉について記した個所の終わりに出てくる次の文言であろう。 「畢竟我に在ては其進むべき地に進み其止まらざるを得ざる所に止まりたるものなり。余は何人を以て此局に當らしむるも亦決して他策なかりしを信ぜむと欲す」。 さて、この数日、世間の耳目を集めているのが、日米安保体制に絡む「密約」の話である。率直にいえば、この件は、「既に終わった」話である。故に、「騒ぎ立てる」ことに

    他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2010/03/20
    返還という「名」に固執したのが悪いといえないこともないが。。。公文書保存については最近法律ができたばかりのはず。その状態でこれまで放置してきたのは誰の責任か。
  • 不忠の臣 - 雪斎の随想録

    ■ これは怖い。「肌に粟を生じせしめる」とは、こういうことか。 □ 政治利用に懸念表明=陛下と中国副主席の会見設定-宮内庁長官 12月11日20時11分配信 時事通信 来日する中国の習近平国家副主席と天皇陛下の会見が通常の手続きを踏まずに決まったことについて、宮内庁の羽毛田信吾長官は11日、「陛下の政治的利用につながるのではないかという懸念を持っているか」との質問に「大きく言えばそういうこと」と述べた。 羽毛田長官は「こういったことは二度とあってほしくない」とも述べ、不快感を示した。 羽毛田長官によると、会見要請の打診が宮内庁にあったのは先月26日。陛下と外国要人との会見は1カ月前までに申請する慣行に反していたため、同庁は翌日、外務省に断る意向を伝えた。 しかし、平野博文官房長官から今月7日、羽毛田長官に「日中関係の重要性にかんがみてぜひお願いする」と電話があった。 羽毛田長官は「陛下をお

    不忠の臣 - 雪斎の随想録
  • 拝啓、イチフ・オザーリン殿 - 雪斎の随想録

    ■ 「あーあ、やっちゃったわね…」。 □ .<小沢幹事長>「辞表提出後に言うべきだ」宮内庁長官を批判 12月14日20時25分配信 毎日新聞 民主党の小沢一郎幹事長は14日、党部で記者会見し、天皇陛下と中国の習近平副主席の特例的な会見を巡り、天皇陛下の「政治利用」に懸念を示した羽毛田信吾・宮内庁長官の発言について「内閣の一部局の一役人が、内閣の方針をどうこう言うのは、日国憲法の理念を理解していない。どうしても反対なら、辞表を提出した後に言うべきだ」と厳しく批判した。 小沢氏は天皇陛下と会見する際、1カ月以上前に申請する慣例について「(1カ月ルールは)誰が作ったのか。宮内庁の役人が作ったから、金科玉条で絶対だなんて、そんなばかな話があるか」と不快感を表明。その上で「天皇陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われる。それが日国憲法の理念であり、旨だ」と強調した。 天皇陛下と習副

    拝啓、イチフ・オザーリン殿 - 雪斎の随想録
  • 政治と「階級社会」 - 雪斎の随想録

    ■ 森繁久弥さんが主演した映画小説吉田学校』に印象深いシーンがある。 講和の実現に向けて格的に走り出した吉田茂(森繁久弥)が、外務次官(神山繁)に条約案の作成を命ずる。 だが、外務次官は、吉田が満足する案を出せず、吉田から何度も突き返される。 そうした遣り取りの中で、外務次官は、親の死に目にも会えない激務を続ける。最後に案が出来上がり吉田から「ご苦労だった」と言葉を掛けられた次官は、脱力したように落涙するのである。 吉田と外務次官の関係は、単に政治家と官僚の関係ではない。 戦前には外務次官を務めた吉田にとっては、その次官は広い意味での昔日の部下であったであろうし、何よりも東京大学法学部の後輩であった。 「政治家主導」とは、最近になって浮かび上がったような雰囲気があるけれども、吉田時代は、「政治家主導」でなかったといえるのか。 戦後、特に「三角大福中」の頃までは、余程、「政治家主導」だっ

    政治と「階級社会」 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2009/12/13
    かといって英仏みたいな国になるべきだとは全く思わない。思わないがあちらの政治エリートをみててうらやましくなる気持ちはわかる気がする
  • 追悼 江畑謙介さん - 雪斎の随想録

    ■ 残念な話である。江畑謙介さんが逝去された。 □ 訃報 軍事評論家・江畑謙介さん死去 10月12日18時17分配信 毎日新聞 江畑謙介さん60歳(えばた・けんすけ=軍事評論家)10日、呼吸不全のため死去。葬儀は近親者のみで済ませた。お別れの会を開く予定。喪主は裕美子(ゆみこ)さん。 上智大大学院理工学研究科博士課程を修了後、83年から18年間にわたり英国の防衛専門誌の日特派員を務めた。湾岸戦争や米国を主体とするアフガニスタン攻撃、イラク戦争の戦況をテレビで解説した。「日の安全保障」など軍事や防衛に関する著書多数。 雪斎は、江畑さんの見識には、軍事評論という領域の世界の人々の中では最も信頼を寄せていた。江畑さんの著書は、大概、読んだ。雪斎が自分の論稿を執筆した折、江畑さんから直接の教示を仰いだこともある。 江畑さんの軍事評論のスタイルは、理系出身の合理性と徹頭徹尾、「事実」に立脚した

    追悼 江畑謙介さん - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2009/11/05
    「「平時に戦争を研究する」のを妨げ、「『戦時に平和を説く』どころか、誰かが勇ましいことを呼号するのを期待している」のが、この国の根強い旧弊」
  • 「現場」の傲慢 - 雪斎の随想録

    ■ 昨日の江畑謙介さんに対する追悼文の続きである。 江畑さんの軍事評論には、「現場を知らない」という批判が向けられていたそうである。江畑さんの認識や分析 の正誤を批判するのならまだしも、「現場を知らない」という批判は、いかがなものであろうか。 こういう文章があることを紹介しておこう。 「軍官僚機構のなかから、広範な知識と洞察力を持つ最高の人材は、あらかた排除された。なぜなら欧州諸国の軍部では、『軍人生活四十年に近い知識、経験ある、プロ以外に口出す資格なし』という原則が確立されるにいたったからである、リデル・ハートが皮肉っているように、これは、世界史上、まったく新しい原則にちがいない。なにしろ、この資格要件からすると、アレキサンダー、ハンニバル、シーザーはじめ、クロムウェル、マルボーロおよびナポレオンにいたるまで、歴史上の偉大な指揮官は、ほとんど無資格者となり、アマチュアとして除外されなけれ

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  • 「揚げ足取り」の風景 - 雪斎の随想録

    ■ 麻生太郎総理が「失言」をやらかしたらしいという話が伝わってきた。「高齢者を侮辱した」という趣旨だそうである。下記記事は、その「失言」への反応を伝えている。 □ <鳩山代表>首相の「高齢者は働くしか才能ない」を批判 7月25日19時59分配信 毎日新聞 民主党の鳩山由紀夫代表は25日、大阪府柏原市内での街頭演説で、麻生太郎首相が高齢者に関し「働くしか才能がない」と発言したことについて、「どう考えてもおかしい。人生はまさにいろいろある。『働けるぞ』という方には大いに働いていただきたいが、70歳、80歳になってからゴルフやスポーツを始めてもいい」と批判した。後略。 麻生総理の元々の発言は、どうだったのかを見ないと判断が付かないので、探してみたら次のようなものだったらしい。 「元気な高齢者をいかに使うか。この人たちは皆さんと違って、働くことしか才能がないと思ってください。働くことに、絶対の能力

    「揚げ足取り」の風景 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2009/08/07
    地がみえすぎる>気持ちは判るけどそれ言っちゃあ…な発言、んで、それを選挙前にやっちゃうところ。あと、ほんとに問題なのは60歳前後の世代だと思う。
  • 「富国有徳」の地へ - 雪斎の随想録

    ■ 川勝平太先生が静岡県知事選挙で当選されたようである。 雪斎は、「川勝学説」の信奉者であるので、この知らせは、率直に喜ばしい。 川勝先生は、十年前、小渕恵三総理のブレーンの役割を果たしていた。政治学畑以外の領域では、雪斎が、最も影響を受けた学者の一人である。 川勝先生にとっては、富士をモチーフにした「富国有徳」論や黒潮繋がりで「太平洋津々浦々連合」論を具体化させるのならば、静岡は、うってつけの土地柄であろう。静岡県も、よき知事を迎えたといえるのではなかろうか。 川勝先生は、野党三党の支持を受けたけれども、知事就任以後には全県民的利害を代弁することになるのであろう。川勝先生は、奇妙な政治上のイデオロギーは持たない人物である。かなり柔軟な県政運営をなされるのではないかと思う。政治学上、「自由主義者」は、「保守主義者」に近いし、視座の転換によっては「社会主義者」にもなれるという説明があるけれど

    「富国有徳」の地へ - 雪斎の随想録
  • 政治的な立場と人格 - 雪斎の随想録

    ■ 人々が、どのような政治上の立場を取るかということは、その人物の人格の反映である。下のような図表がある。これは、『現代政治学入門』(永井陽之助・篠原一共編、有斐閣))という歴とした政治学教科書に書かれていることである。 「強靭なな心性」 | | | | | | 「急進」---------「保守」 | | | | | | 「柔和な心性」 横軸は、物事を観察する視座である。これは説明を要しまい。 縦軸は、物事に対する姿勢である。「強靭な心性」とは、その成長過程で、様々な欲求の統御の術を上手く体得することが出来なかった人々に多い、故に、外部に対する姿勢は、非妥協的、攻撃的なものになる。「反共の闘士」とか「革命の志士」とかという類の人物は、このタイプに属する。他人を表立って馬鹿にしたり、罵倒するような言辞を吐く人々も、そうすることで不満を解消しようという心理の下にある点では、同じようなタイプであ

    政治的な立場と人格 - 雪斎の随想録
  • 「鳩山太平記」 - 雪斎の随想録

    ■ 四半世紀前に放映されたNHK水曜時代劇『真田太平記』は、雪斎には忘れられないドラマである。信州真田家の信之・幸村兄弟の軌跡を描いた作品だった。 兄弟が政治上、彼我に割れているという様子は、今では鳩山由紀夫・邦夫兄弟の姿に現われているのであろう。 兄者である由紀夫氏が民主党代表になり、鳩山家の悲願である「宰相の椅子」に手が届きそうになっているところに鑑みれば、邦夫氏の突っ張りは、誠に見事なアシストになるかもしれない。邦夫氏が、この件で突っ張れば突っ張るほど、麻生内閣の政権基盤は揺らぐし、自民党内も混乱する。 信州・真田家の「関ヶ原」前夜と同じことである。どちらに情勢が転んでも、「兄」と「弟」の何れかが家名を残すのである。邦夫氏の望み通り、西川善文・日郵政社長更迭となれば、邦夫氏は「正義の人」と声望を得られたであろう。邦夫氏が斬られても、そのこと自体は、麻生・自民党への打撃になる。行く行

    「鳩山太平記」 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2009/06/13
    そもそも政治家の仕事は「正義」を行うことではないですしね。
  • 民主党政権は、「米国債」を買わない…。 - 雪斎の随想録

    ■ 民主党代表選挙は、鳩山、岡田両氏でぶつかることになりそうである。また、「昔の名前で出ています」を繰り返すことになるわけである。自民党サイドからすれば、どちらも、「余り怖くない」相手になりそうである。どちらも、元は、自民党竹下派に籍を置いていた人物である。どちらも、「格差社会」の上流の人物である。民主党の「説得力」を伝えるのには、果たして適切なのか。雪斎が民主党政治家の中で面白いと思っていたのが、河村たかし氏であったけれども、この「無茶苦茶な」人物も、今では名古屋市長に転身して「永田町」から去ってしまった。 ところで、民主党に関していえば、代表選挙云々よりも、次のニュースの意味を考えるべきであろう。 □ ドル建て米国債は購入せず 民主・中川氏が発言 【ロンドン13日共同】英BBC放送は12日、民主党の「次の内閣」財務相である中川正春衆院議員が、民主党政権が誕生すれば「ドル建ての米国債を購

    民主党政権は、「米国債」を買わない…。 - 雪斎の随想録
  • ミサイル騒動の後先 - 雪斎の随想録

    ■ 北朝鮮のミサイル発射は、成功だったのか、それとも失敗であったのか。 余り語られていないけどもも、その鍵は、あのミサイル発射の後、「北朝鮮からミサイル技術を買いたい」と思った国々が、どれだけあったかということである。 北朝鮮政府が「大営発表」をやっているように、人工衛星打ち上げに成功したのであれば、北朝鮮も、「衛星ビジネス」に参入する道に入ることができるかもしれないけれども、そういところに活路を見出そうとしている様子もない。 ミサイルに関していえば、結局、兵器としては「弓矢」の展開形である以上、その価値を決めるのは、「的にあたる」精度である。北朝鮮が、たとえば、グアム島を狙ってミサイルを発射すれば、その弾頭は確実にグアムに落ちることが前提であって、サイパンにおちても意味はない。テポドンⅡは、射程だけならアラスカも含んでいるけれども、弾頭を果たしてアンカレッジに落とすことができるのか。そ

    ミサイル騒動の後先 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2009/04/12
    ミサイル技術を買いたいという国が出てきそうにもない命中精度。
  • 金正日の誤算 - 雪斎の随想録

    ■ 北朝鮮のミサイル発射は、「失敗」に終わったようである。 ロケットの第一段目が日海に落ちて、二段目依以降は、弾頭部分を含めて太平洋に落ちた模様である。 □ 北の「ミサイル」発射を安保理提起へ=強力な国際社会の対応を-米大統領 【プラハ5日時事】オバマ米大統領は5日、声明を発表し、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」を発射したと断定、「明らかな国連安全保障理事会決議違反」として、安保理に問題を提起する考えを表明した。大統領はまた、プラハ市内での演説で「違反は罰しなければならない」と述べ、強力な国際社会の対応が必要だと訴えた。核開発放棄を実現させるためにも、国際社会の一致団結した圧力が必要との認識を示した。 大統領は、「北朝鮮の弾道ミサイル技術の開発・拡散は、北東アジア地域および国際社会の平和と安全に脅威をもたらしている」と指摘。ミサイルの発射は、北朝鮮に対しあらゆるミサイル関連活動

    金正日の誤算 - 雪斎の随想録
    ko_chan
    ko_chan 2009/04/07
    テポドン、人工衛星、ミサイル迎撃システム、国連安保理批難決議