ナチスを完璧に騙したイギリス軍の謀略作戦 第二次世界大戦で謀略戦は数多く展開されましたが、中でもとびきりイかれていて、しかも大成功を収めてしまった作戦が「ミンスミート作戦」。 イギリス軍はヒトラーを騙し、連合軍がシチリア島ではなく別の場所に上陸すると信じさせるため、「実在しない人物の死体に嘘の情報を語らせる」作戦を実行しました。 そしてそれは完璧に成功したのです。 1. イギリス海兵隊ウィリアム・マーティン少佐溺死事件 マーティン少佐の溺死体の発見 1943年4月30日早朝、スペインの海岸近くでイワシ漁をしていた地元の漁師が、波に漂う水死体を発見しました。 漁師は死体を船に引っ張り上げ、すぐにスペイン当局に通報。かけつけた当局者によって所持品のブリーフケースの検分がなされ、彼はイギリス海兵隊のウィリアム・マーティン少佐で、彼はイギリス軍の通信使としてジブラルタルへ向かう飛行機に搭乗中に墜落