1日の朝日新聞「交論」は「社会の中の性風俗業」という議論を掲載した。コロナ禍で収入の道が途絶えた女性たちが多く出現したからである。この業界で働く女性は推定35万人ほどだという。虐待などにより精神疾患を患って昼間の仕事につけない女性や、1人で子供を養うシングルマザーもいるという。対立した論点は「持続化給付金の対象から除外すべきか、除外すべきでないか」であった。 除外すべきだ、と主張する人の意見は、売買春を禁止・違法にして買春者を罰し、売春者の罪は問わない方法で世の中からなくしていくべきだ、という考えだ。そうすることで女性の人権を守る意図である。除外すべきでないという主張は、不健全であっても社会の中に存在していることを認め、税金を納めている業者には支払うべきだ、という主張である。この世界の女性たちは自業自得という考えが強く、公助を求めないという。だからこ…