小田急多摩線の唐木田~上溝間の延伸について調査した報告書がまとまりました。上溝までの一括整備では採算性に難がある一方、相模原駅までの先行整備は良好な結果となり、事業化へ向け動き出しそうです。 8.8kmの延伸計画 小田急多摩線は、新百合ヶ丘~唐木田間10.6kmを結ぶ鉄道路線です。唐木田から先、JR相模原駅、上溝駅を経て愛川町に入り、相模川西岸を通り小田急本厚木駅まで延伸する構想があります。 このうち、唐木田~上溝間8.8kmの延伸計画が具体化しており、2014年5月には、町田市と相模原市が、協力して延伸の取組みを進めることについて覚書を交わし、リニア中央新幹線の橋本駅が開業する2027年度を開業目標としました。 延伸計画は2016年の国土交通省交通政策審議会答申198号にも盛り込まれ、相模原市、町田市と都心部のアクセス利便性の向上を期待できる路線とされました。同時に、収支採算性に課題があ