航空業界からいすみ鉄道の公募社長に転身。次にえちごトキめき鉄道で手腕を発揮した鳥塚亮氏が、大井川鐵道の社長に就任した。蒸気機関車の営業運転や「きかんしゃトーマス号」で人気の大井川鐵道だが、不通区間の復旧問題が未解決で、連続赤字決算など課題も多い。独特の鉄道愛で解決できるか。社長就任の意気込みを聞いた。 大井川鐵道の社長に就任した鳥塚亮氏 大井川鐵道の社長に就任した経緯 杉山 : 鳥塚さんはえちごトキめき鉄道社長を退任しつつ、相談役として残りました。上越市から依頼されて、おもに直江津のD51レールパークを担当される。鳥塚さんはネットで発信力も高く、オンラインサロンも運営されて、講演やアドバイスなどで各地を飛び回ってます。そろそろ年金だって貰えちゃう。 だから私は、「トキ鉄の鳥塚さん」から独立して、これからは悠々自適というか、「みんなの鳥塚さん」になってくださるのかなと思っていました。それが大
――17%から先は? シフトがさらに進めばもちろん良いが、東京の電車特定区間内完結となるすべての通勤定期券の17%がオフピーク定期券にシフトできればそのほかの区間を含めた通勤定期券全体のシフト率が5%になると試算している。まずはこの目標を達成したい。ほかの鉄道会社さんも注目している。しっかりと実績を出して多くの鉄道会社さんに参画していただければ、効果がより大きくなる。 1日の中のオフピークだけでなく、季節ごとのオフピークも重要だと思っている。年間で言うと3つのピーク、つまりゴールデンウィーク、お盆、年末年始の山が高い。これを地域の雇用の観点で見ると、ピークのときだけパートで働くような形になるので、継続的な雇用につながりにくい。今後、地方において観光は雇用の大きな受け皿になるので、安定雇用のためにもできるだけピークの分散を図りたい。 新幹線と一部の特急列車については、2022年4月から指定席
8月26日、路面電車としては国内で75年ぶりの新規開業となる「芳賀・宇都宮LRT」が運行を開始します。午後3時からの一般乗車開始に先立つ出発式では開業一番列車が午前11時半すぎ、出発する予定です。 その栄えある「一番列車」を運転することとなった「宇都宮ライトレール」の武井宏祐(たけい・こうすけ)さん(38歳)に開業までの日々や開業目前の心境を聞きました。(聞き手:日本テレビ宇都宮支局 清水彰カメラマン) ■入社のきっかけは“ギョーザ”?「歴史の1ページにぜひ参加したい」と…――武井さんが「宇都宮ライトレール」(芳賀・宇都宮LRTの運営会社)に入社するきっかけは? 私は地元が愛媛の松山ですが、転職で関東の方に出てまいりました。ちょうど宇都宮をプライベートで観光しました。ギョーザのために来たって言ってしまえばわかるんですけれども(笑)。 そのときにオリオン通りという商店街があるのですけども、オ
新型コロナウイルス禍を経て、首都圏の鉄道会社を取り巻く環境は大きく変わった。テレワークの定着などで通勤客の一部は戻らず、沿線住民の少子高齢化も加速する。新線・延伸計画も動き出すなか、各社トップは不透明な時代の「新地図」をどう描くか。初回は3月に新線を開業した相鉄ホールディングス(HD)の滝沢秀之社長に聞いた。――相模鉄道・東急電鉄の「新横浜線」が3月に開業しました。利用状況はどうですか。「4
「熱心な鉄道ファンは、鉄道会社に就職しようとしても敬遠されるという“都市伝説”がありますが?」──そう聞くと、相模鉄道に勤める石井昌章さん(59)は「うちの会社には、けっこういますよ」と笑った。石井さんは、休日になると鉄道に乗ったり、鉄道の写真を撮ったりするために全国に足を運ぶ生粋の鉄道ファンだ。現在は、湘南台駅、ゆめが丘駅、いずみ中央駅の3駅の駅長をしている石井さん。鉄道との出会いは、幼少期のことだったという。 「実家の近くに電車が走っていて、小さい頃から鉄道に慣れ親しむ環境だったんです。一番記憶に残っているのが、小学校の頃に弟と一緒に電車に乗った時のこと。終点で折り返し運転する列車の運転士さんが、私たちを運転席に入れてくれたんです。それからですね、鉄道好きになったのは」(石井さん。以下同) 今なら、子供を運転席に入れたら問題だが、当時はおおらかな「昭和」の時代。石井さんは中学に入ると、
旭区・瀬谷区・泉区など、横浜市西部を貫く相鉄線。本紙では今号から、地域の生活とかかわりの深い相鉄グループの連載を企画。その第1回目として、相鉄ホールディングス株式会社・滝澤秀之代表取締役社長にインタビューを実施した。(聞き手/本紙・渡部賢) 地域に根差し100年 ―2010年度から19年度の創立100周年に向けて取り組んできた成長戦略のロードマップ「Vision100」について教えてください 「『相鉄・JR』『相鉄・東急』直通線を前提に、継続中のも含め、沿線再開発の6大プロジェクトを推進してきました。東京方面に乗り入れることで、乗り入れ先から若い世代を呼び込むことや沿線に住むアクティブシニアに駅周辺に住み替えていただくことなどによる沿線の活性化と、ホテル事業など事業領域の拡大というのが2つの大きな目的です。国内の人口が減少する中ではありますが、我々の沿線は同業他社に比べて短い30数Kmしか
神奈川県発祥の相模鉄道を傘下に持つ相鉄ホールディングス株式会社が創立100周年を機に取り組んでいる「相鉄デザインブランドアッププロジェクト」は、人口減少が予想される沿線地域の未来を、デザインの視点から描く試みだ。同プロジェクトを担当する同社経営戦略室の山田浩央部長に話を聞いた。 相鉄沿線はベッドタウンとして新たに開発された市街地が多く、少子高齢化の進行にどう対処するかは極めて重大な課題です。沿線の横浜市の2015年の人口を100とすると、2030年には98.5、2040年には94.8、2045年には92.5にまで減少するという予測があります。15歳から64歳までの生産年齢人口も、2015年で238万人ですが、2040年には198万人にまで減ってしまいます。このまま何もしなければ、沿線のお客さまが減り、若年層の皆さまも少なくなってしまうという非常に強い危機感がありました。プロジェクトを始めた
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玩具売り場を通りかかるとプラレールのコーナーを眺める。懐かしさと同時に、新しいレール部品の進化に感心する。ロボットに変形する「シンカリオン」が出たときはホントにびっくりした。実物の新型電車の製品化も早い。店頭には「自動車運搬列車」という乗用車を運ぶ2階建ての貨車や、国鉄時代の電車もある。いまの子どもが知らない車両だ。もしかしたら、これは大人向けラインアップではないか。 間もなく「ぼくもだいすき! たのしい列車シリーズ ノスタルジックTOKYO 0系新幹線」が発売される。白と灰色の0系電車は、まだカラーテレビが普及する前の、モノクロ画面のニュース映像をイメージしたそうだ。確信した。プラレールは子ども向けだけではない。「大人の玩具」でもある。 大人はプラレールでどんな遊び方をしているだろう。車両を集めて棚に飾るだけ? いやいや、大人のプラレールは奥が深く、おもしろい。筆者が尊敬するプラレールの
「プライベートで『エヴァ新幹線』乗りました」「『ゆふいんの森』Nゲージで遊んでました」というアイドルがいます。「STU48」センター、瀧野由美子さんです。冠番組第2弾の放送を前に、その熱い「鉄道愛」について聞きました。 10月14日「鉄道の日」記念スペシャル! 「新幹線は乗るのも撮るのも大好き!」という「新幹線女子」で、瀬戸内を拠点とするアイドルグループ「STU48」のセンターを務める瀧野由美子さん。彼女の冠番組『STU48瀧野由美子の恋する青春48きっぷ2 ~すごいぞ九州!!新幹線からローカル線まで鉄道王国SP~』が、昨年の第1弾に続き、2019年10月16日(水)の21時から22時まで、CSテレ朝チャンネル1で放映されます。 この鉄分が豊富すぎる番組収録の旅から帰ってきた瀧野さんに、その「鉄道愛」を聞くことができました。 拡大画像 アイドルグループ「STU48」のセンターで、「新幹線女
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音は大丈夫? 日本初、高架下「8畳ホテル」に潜入した:水曜インタビュー劇場(タイニーハウス公演)(1/6 ページ) 神奈川県横浜市。桜の名所で有名な大岡川に面した日ノ出町、黄金町エリアに、ちょっとユニークな宿泊施設が誕生した。「タイニーハウスホステル」(4人まで泊まれる1棟貸切1万8000円~、ドミトリー3600円~〈いずれも税込〉)である。 「タイニーハウス? 聞いたことがないけれど、どこがユニークなの?」と思われたかもしれない。タイニーハウスとは、2008年のリーマンショックをきっかけに、米国で広まった小さな家のこと。その多くはクルマでけん引することができ、簡単に言えばトレーラータイプの住宅である。 株価が下がり、土地の価格が下がり、給与が下がり――。100年に1度と言われた経済危機に直面して、「できるだけモノは所有しない」「住まいもコンパクトに」といったライフスタイルが欧米を中心に広
──今回は本格的な鉄道論を語ってもらいたいのです。 そんな……。趣味の領域から出ないよ。高度な話を期待されても全然ダメだからね、ハハハハ。まあ、どうぞ。 ──今後、人口減少の影響で存続が危ぶまれる路線が増えるかもしれません。 同じ公共インフラでいえば、自動車の場合はインフラは税金で整備をしていく。事業者は車やバスを走らせていればよいと。道路まで含めて「きちんと採算を取れ」などという発想はないよね。儲からないから高速道路を廃止するという話は聞いたことがない。 それなのに、なぜ鉄道の場合は、「儲からないとやめる」になっちゃうのかな。同じ公共交通インフラで均衡を失してはいませんか? そういう根源的な問題がまず存在する。上下分離でインフラの部分は全部税金でみて、その上の部分、つまり運行する部分だけを民間事業者でみればよいのではないか。こういう発想はこの国にはなかった。 モーダルシフトの議論が深化し
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――今回も御自身で執筆。テンポよく笑わせつつ胸に迫る箇所もあり、プロ顔負けの筆力ですね。 んー、なかなかのもんですな。ねえ(笑)。 ――上場までの道のり、丸井への出向、博多─釜山(プサン)間高速船「ビートル」就航、外食事業の再建、農業参入ほか内容てんこ盛りです。 国鉄民営化直後の若い頃に丸井で学んだことが、僕の強烈な土台になった。今の自分があるのは外食事業、ビートル、そして丸井で学んだことが3分の1ずつ。それほど大きな先生です。丸井での経験は3つのカルチャーショックでした。当時の意識はまだまだ国鉄マン。その国鉄と民間とのものすごい落差。頑固でお堅い鉄道業と生き馬の目を抜く流通業の差。そして当時は本社が門司だったから、仕事のテンポ、人のアンテナの高さが東京と全然違ったのね。 中央の傲慢さを見返してやりたい ――会社発足30年目で上場を果たせた理由として、真っ先に挙げられたのが「逆境と屈辱」。
杉山淳一(すぎやま・じゅんいち) 1967年東京都生まれ。信州大学経済学部卒。1989年アスキー入社、パソコン雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年にフリーライターとなる。PCゲーム、PCのカタログ、フリーソフトウェア、鉄道趣味、ファストフード分野で活動中。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。著書として『知れば知るほど面白い鉄道雑学157』『A列車で行こう9 公式ガイドブック』、『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。 日本全国列車旅、達人のとっておき33選』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」、Twitterアカウント:@Skywave_JP。 『全国鉄道旅行』という地図がある。発行元の昭文社は『マップル』『エアリアマップ』『ことりっぷ』で知られる地図出版社だ。全国鉄道旅行は、書店の棚では細長い地図帳のフリをしているけれ
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