東日本大震災による地震や津波の被害に加え、原発事故による風評被害にも直面している福島県いわき市。日常生活だけでなく、多くの観光資源も甚大な被害を受けている。そんななか、「がんばっぺ いわき」を合言葉に復興を目指すいわき市の観光の現状を、JRいわき駅改札脇にある「いわき市総合観光案内所」で日々観光客の対応に当たっている立原めぐみ氏に聞いた。 ――地震の瞬間は何をしていましたか。 いわき市総合観光案内所 立原めぐみ氏(以下、立原):3月11日というと、ちょうどいわきでは梅の花が見ごろを迎えるかなという時期なんですね。私どもの観光案内所でいわき市内の植物を紹介する「いわき市の四季観光ブログ」を運営していまして、「そろそろ梅がいいかな」と思って、昼前ぐらいから「専称寺」「梅林寺」という2つのお寺に写真を撮りに行きました。そのあとお昼を食べてから写真をいわき駅前にある案内所に届けようと、駅前の再開発