第8回講座から、グローバル化のなかのメディアの問題を取り上げます。2003年の“冬ソナ”の放送をきっかけに、東アジア圏におけるコンテンツの流通を通した文化交流が盛んになりました。皆さん自身も、韓国の音楽やドラマに接する機会が多くなっているのではないでしょうか。こうした東アジアにおける文化の越境は一過性のものではなく、今後ますます深まっていくと思います。エポックメーキングな“冬ソナ”の仕掛け人のお一人である小川純子さんにこの番組が日本で放送された経緯、さらにその後の進展状況、そして送り手側として番組の越境を通じて見えてきたことについてお話を聞きたいと思います。異なる文化をもつ人たちの相互理解に番組はどう役立っているのでしょうか。NHKに寄せられた視聴者の声も紹介しながら、韓流ドラマがどう受け止められたか、またそこから何を考えるべきなのでしょうか。 1985年 NHK入局 報道局配属 1987