台風19号の影響で浸水や雨漏りなどの被害を受けた図書館は100以上に上るうえ、休館が続くなど被害が長期化している施設もあることが分かり、文部科学省は今後の災害に備えて必要な対策を講じたいとしています。 文部科学省が調べたところ、被害があった公立図書館は関東や東北などの合わせて108か所に上り、一部は、休館が続いたりサービスの利用が制限されていたりして、被害が長期化しているということです。 また、国立大学と私立大学の図書館協会などによりますと、9つの大学の図書館でも被害が確認されました。このうち東京都市大学の図書館は、全体の蔵書のおよそ3割にあたる8万3000冊ほどが水没し、現在も利用ができない状態が続いているということで、大学は来年4月の再開を目指して改修工事を行うことにしています。 文部科学省は、各地の図書館で対策が十分に取られていなかった可能性があるとして、今後の災害に備えて詳細な調査