流血を乗り越えて演じきった安堵からか、あふれる涙は止まらなかった――。 8日のグランプリシリーズ『中国杯』フリー演技の直前。羽生結弦選手(19)は公式練習中、中国人選手と激突。 再び現れた羽生は頭にはテーピングを巻き痛々しい姿。それでも不運を乗り越え、彼はリンクに立った。結果は堂々の銀メダルだったが……。 「普段の羽生選手なら、練習中に選手と衝突することは考えられない。集中力を欠いていた原因は、前日のミス連発が、精神的な重圧となっていたのでしょう」(スケート関係者) 羽生自身が前日のSP終了後「最悪の一言です。かなり悔しいです」と嘆いていたように、中国杯での不調は目に見えて明らかだった。 フィギュア関係者によると、羽生選手らしくないミスが多発した原因は、あきらかに練習不足だという。 「彼はトレーニングメニューをほとんどこなせないままシーズン初戦を迎えました。日本スケート連盟はブライアン・オ