〈橋下徹大阪市長は自分の考えのどの部分が批判されたのか、振り返る行為が一切なく、「部分的に報道されたので真意が伝わらなかった」などと自分以外のところに批判の原因をもっていっているのです。……〉
〈橋下徹大阪市長は自分の考えのどの部分が批判されたのか、振り返る行為が一切なく、「部分的に報道されたので真意が伝わらなかった」などと自分以外のところに批判の原因をもっていっているのです。……〉
どういうわけか、昔から反骨の士は小柄で痩身が多い。戦前はまず尾崎行雄(号・咢堂、一八五八─一九五四年)の名前をあげなければならない。戦時にも反軍国主義を貫き、日中戦争が始まった一九三七年には、辞世を懐に国会で軍部批判の演説をした。〈憲政の神様〉と言われる。 次に斎藤隆夫(一八七〇─一九四九年)だ。三六年の二・二六事件のあと、火の出るような粛軍演説をしたのはあまりにも有名で、軍部の反発を買い衆院議員を除名された。軍部の暴走という国家的危機のなかで、否応なく反骨の論客を生んだ。いずれも命がけだった。 戦後はあまりいない。しいて言えば、やはり小柄な三木武夫元首相、稲葉修元法相にその面影がある。一九七六年、三木政権下でロッキード事件が発覚すると、三木、稲葉は、 「法と良心に従って事件の徹底的究明を」 と検察陣にハッパをかけた。角栄権力に刃向かった、筋を通す気骨の人、という印象が残っている。 さて、
「大型連休中は必ず水面下で動く」 と以前から言われてきた。政界ジンクスみたいなものだ。仕掛けをし、策を練る。それが連休明け、表に出る。 今年は、かつてない<大震災>という緊急事態が加わって、単純でなく、 <菅降ろし> をめぐって、政界とマスコミ界の迷走が始まった。迷走は毎度のことだが、今回は放置すると取り返しのつかないことになりかねない。 特に新聞だ。最近はテレビ政治と言われながらも、新聞の政治報道が流れに大きくかかわっている。 いま、政界に菅直人首相の積極擁護論はない。民主党は結束論から退陣論まで割れ、自民、公明両党は倒閣でまとまっているものの、党内に積極、慎重の両論がある。 そうした混迷をどう報じるか。連休中日の3日付、第1次補正予算成立翌朝の主要紙政治面で検証してみる--。 まず、見出しだが、 ▽倒閣失速(朝日新聞) ▽「菅降ろし」駆け引き本格化(読売新聞) ▽首相、姑息(こそく)な
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