「ソニーがソニーたる所以はどこにあるのか?」 ドイツ・ベルリンで開催された「IFA2016」のソニーブース。そこに鎮座していたのは、38万円のウォークマン。無酸素銅のインゴットから削り出された筐体。過剰な金メッキ。それを見た私は、目の前が真っ暗になった。 注) 38万円のウォークマン。この言い方はメディアに想定価格:3300ユーロと流れたため。日本のソニーストアでは、29万9000円(税抜き)で販売されている。 38万円のウォークマンの中身 正式名称「NW-WM1Z」(メモリ256GB)は、現地でも話題で、人だかりがしていた。見た瞬間にビックリしたのは筐体(ケース)。「無酸素銅」の削り出し。本当にこれはビックリした。ピュア・オーディオ用モデルでは、必要な部分に高額な素材を使う。それはソニーも例外ではない。しかし、これは違う。全部が高い素材なのだ。しかも金メッキまでしてある。ところかまわず全