東芝の西田厚聰社長は5月8日、Cellプロセッサを搭載した液晶テレビを2009年秋に発売する計画を明らかにした。同プロセッサのマルチメディア処理能力を生かし、「テレビの新しい楽しみ方」を提案する新機能を搭載するという。 同社はCellプロセッサの生産設備をソニーから買収。現在は「PlayStation 3」での利用がほとんどの同プロセッサを、デジタル家電の差異化に活用する。既にCellの技術を活用したメディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine」のサンプル出荷も始めており、同チップを搭載したAV重視型PC「Qosmio」も発売する計画だ。 Cell搭載テレビは「オペラグラス機能」「マルチ同時録画・再生機能」「自動シーン検出」などの機能を搭載するという。 「超解像」を展開へ 映像事業とPC事業、HDD事業を含む「デジタルプロダクツ事業グループ」の商品戦略の1つは、東芝が実績を持つ