ニュース 社会 「漢字が読めない」日本の識字率ほぼ100%は幻想か 見過ごされてきた「形式卒業者」の存在、注目集める夜間中学 日本では憲法で教育を受ける権利が保障されていて、ほぼ全ての人が中学校を卒業している。「文部科学統計要覧」によると、統計が始まった1948年から義務教育の就学率は99%台で推移し、2022年も99・96%だった。 しかし、学校関係者の間で長年認識されながらも見過ごされてきた「形式卒業者」の存在が近年、クローズアップされている。病欠や不登校などで学校に十分通えず形式的に中学を卒業した人を指す。自身に卒業したとの認識がない人ですら一定数いるとされる。 今や中学生の二十数人に1人が不登校と言われる時代。義務教育が十分に受けられなかったことで基礎学力が足りず、抱えることになる生活上の不便は想像以上に深刻だ。読み書きに不安を持つ人々が学び直す場としての夜間中学が、今再び注目され
東京芸大の卒業作品展が開かれていた1月、話を聞かせてくれたのはデザイン科4年の石綿ひよ莉さん。今回の汚文字たちをその手で作り上げたご本人です。作品は卒業式に見立てた部屋の中で上映されたインスタレーションと映像です。 映像では汚文字たちが卒業証書を受け取ったり、校歌を歌ったりしており、字幕にも石綿さんの文字が並んでいました。 卒業証書に見立てた冊子もつくられ、中には汚文字たちがずらり。聞くと、石綿さんは今回の作品に向けて、7450字にわたる自分の文字のフォントをつくったそうです。 覚えている字の練習、理解できない・・・ 書く字が「汚文字」となった背景には、幼い頃の経験の積み重ねがありました。 小学生の頃、字を覚えるのが早かったという石綿さん。すでに覚えている字を何度も書いて練習するのが理解できませんでした。 みんなで同じきれいな文字に向かっていくという場の雰囲気もぴんとこず。書き順も「字は最
幼い頃から文字や数字に興味があって、小学校入学前に片仮名を覚えていた子がいました。その子が、小学校入学後の作文で、「プールでおよいでたのしかったです」と書いたら、「片仮名はダメ! 平仮名で書きなさい!」と先生に大きくバツをされました。そこで、「ぷーる」と書いたらこれもバツ。「ー」は片仮名で使う記号だから「ぷうる」と書かなくてはならない、というのです。これって、おかしくありませんか。 【一覧】こんなにある! 小学校で習う「部首」7分類 自分の名前を漢字で書いて、叱られる 小学校に入学したらまず、平仮名から学びます。片仮名を教わるのはもう少し後になってからです。でも、子どもは小さい頃から、ファミリーレストランのメニューなど、日常的に片仮名をよく目にしているものです。 子どもは片仮名も漢字も区別なく、どんどん吸収していきます。2歳くらいの子どもでも、「アンパンマン」「メロンパンナちゃん」といっ
「五十音」の実際の数は、五十ではありません。どうしてですか。また、いつどうやってできたのですか。 ※ この記事の初出は『新「ことば」シリーズ』14号(2001、国立国語研究所)です。当時の雰囲気を感じられる「ことばのタイムカプセル」として、若干の修正を加えた上で公開します。 現代の五十音図は、『五十音図』風の仮名表・ローマ字表 小学校低学年でひらがなやカタカナを、さらに中学年でローマ字を習う際、縦横にアイウエオをならべた表が出てきます。一般には、この表を「五十音図」、そこにならんだ文字を「五十音」と呼ぶことが多いと思われます。その表や文字をみると、縦にならんだ五つの母音の段と、子音の別で横にならんだ合計十の行が、整然と配置されているように見えます。しかし、このアイウエオはちょうど五十個示されているかというと、実は空白になっていたり同じ文字が重複していたり、さらに最後に「ん」の文字が一つだけ
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
","naka5":"<!-- BFF501 PC記事下(中⑤企画)パーツ=1541 -->","naka6":"<!-- BFF486 PC記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 --><!-- /news/esi/ichikiji/c6/default.htm -->","naka6Sp":"<!-- BFF3053 SP記事下(中⑥デジ編)パーツ=8826 -->","adcreative72":"<!-- BFF920 広告枠)ADCREATIVE-72 こんな特集も -->\n<!-- Ad BGN -->\n<!-- dfptag PC誘導枠5行 ★ここから -->\n<div class=\"p_infeed_list_wrapper\" id=\"p_infeed_list1\">\n <div class=\"p_infeed_list\">\n <div class=\"
夏休みの宿題で、漢字の書き取り問題と格闘している子どもたちも多いかもしれません。一方で、パソコンやスマホが漢字変換してくれる影響からか、難読漢字を見る機会も多くなった気がします。そんな日本の漢字について、隣国である韓国、中国からの視点も交えて考えてみました。 進む「表イメージ文字」化 早稲田大教授 笹原宏之さん コロナ禍でのオンライン授業で、学生たちが手書きで書いた回答を撮影して送ってもらっていました。 漢字を書く機会が激減したといわれる現在、若い世代の「漢字観」がどうなっているか、具体例を通して新たな発見がありました。 例えば、コロナ禍の「禍」を「渦」と書く学生たちがいます。画面上の「禍」の文字の形を見て、何となくつくりの目立つ部分だけが記憶に残る。「パターン認識」による覚え方です。意味を考えず、一点一画を手の筋肉を動かして覚えていないから「渦」となじみ深い方で書いてしまう。せっかくの知
確り(しっかり) 漸く(ようやく) 徐に(おもむろに) 齎す(もたらす) みたいな奴は、これを常用してる人が書いてるとは思えない作品に出てくるから、漢字変換の弊害だよな 無理して使うと、逆に頭悪く見えるし、そもそも文意が伝わらん 自分だって、読めないだろ? 矢狭間とか木訥あたりは、わざと使ってるんだろうが・・・ あれ、でもそうすると、なろう系作家は60以上のオッサン率が高く、引退後の趣味発表だったりするのかしら? それでも、「もたらす」は変換しないよな、普通 確りとか「たしかに」みたいな意味に読んじゃうよな 追記:2021-07-18 08:00 ブコメがすごくなっててびっくりした どこ経由なんだろ これの問題は、「対象読者に届かんだろう」ってところ 何かの状況に対して、キャラが「確り」とだけ反応したとき 一瞬、脳が止まるんだよね 動画が読み込み不良で止まったような、唐突で書き手が想定した
法務省のウェブサイト『戸籍統一文字情報』で検索して出てきた見たことのない漢字。これらはいったいなんなのか。 趣味で漢字字典を編纂しているという方に、いろいろと聞いてみた。前回記事「『戸籍統一文字』の見たことない漢字はいったいなに?」の、続きです。 話が長くなってしまったので、続きです 前回、趣味で漢字字典を編纂している竹澤さんに、見たことのない漢字の素性をいろいろと聞いた。 しかし、あまりのボリュームに、いったん区切りとしたが、残りの部分もぜひ読みたいというご意見をいくつか頂いたので、続編を公開することにしたい。 趣味で、漢字字典を製作中という竹澤さん(左上)、筆者・西村(右上)、デイリーポータルZ編集部・古賀さん(左下)、デイリーポータルZ編集部・林さん(右下)以降敬称略 本字、正字、略字、俗字、異体字、常用漢字、人名用漢字……とはいったいなに? 西村:ところで、戸籍統一文字を検索してい
法務省が、戸籍で取り扱う文字を整理した「戸籍統一文字」を検索できるウェブサイト「戸籍統一文字情報」で、漢字を検索すると、みたことのない漢字がゾロゾロでてきて、たいへんおもしろい。 当サイトでは、昨年動画で取り上げたうえに、記事化までしていじり倒してきた。 この、みたことのない漢字をいじっておもしろがるのは、それはそれでいいけれど、やはり「なんでこんな漢字があるのか」という、素朴な疑問も当然わく。 そこで、漢字に詳しいひとと一緒に、戸籍統一文字にある不思議な文字を一緒にみてもらうことにした。 「戸籍統一文字」とは? 日本語を話す日本人が普段使うとされている漢字は、常用漢字としてまとめられており、その数は現在2136文字ある。 そのほか、めったに見かけないけれど、読んだり書いたりできる漢字。読み方もわからないけれど、どこかで使われている漢字をあわせて、かなり多めに見積もっても、おそらく3000
子どもの頃には難しいと感じた問題も、大人になってから思い返すとなんということなかったということは、よくある。 通っていた小学校の名前を「中央小学校」と言った。義務教育である小中学校を所管するのは原則的に市町村だから、○○市or町or村立中央小学校というのは、日本中にある。いらんことを言うと高校は原則都道府県または政令指定都市所管、高専・大学は国の所管、ただし例外多数、私立もあるし。 だが小学生はそんなこと知らないから、なんとなく自分の通う学校の名前が特別なものに感じられた。愛着が湧いたというやつだ。 ところが学年が進み覚えた漢字が増えるにつれ、この「中央」という熟語の奇妙さが気になり始めた。 たいていの漢字は、複数の熟語で用いられる。「学校」の「学」は「学習」や「入学」にも、「校」は「校門」や「校歌」にも使われる。今さら例を出すまでもないかな? でも国語の授業では「この漢字を含む別の熟語は
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く