大阪府の最北端にある能勢町が誇る新たな伝統芸能「能勢人形浄瑠璃」が話題を呼んでいる。イメージを擬人化した「萌(も)えキャラ」(美形キャラクター)をつくったり、宇宙人も登場するSF新作を上演したり。全国の伝統芸能共通の課題といえる、若い世代のファン獲得はなるか。 観光バスや移動販売車にも「萌え」 今月10日、大阪・兵庫県境を走る能勢電鉄のヘッドマークに2人のキャラクターが登場した。町の花・ササユリの髪飾りをつけたツンデレな性格の「西能浄(にしのきよ)」と、鹿の角の髪飾りでアイドルを夢見る「木勢(きせ)るり」。アニメっぽい可愛い姿がツイッターなどで人気を呼んだ。 鹿の角は、能勢人形浄瑠璃を上演する地元劇団「鹿角座(ろっかくざ)」の名前にちなんだ。2人の少女は実在する府立能勢高校の生徒で、鹿角座に所属しているという設定。昨年の町の夏祭り「よっほいせ」でデビューした。 企画したのは、能勢人形浄瑠璃