特別展「国宝・燕子花図屏風—デザインの日本美術—」が、東京・南青山の根津美術館にて、2024年4月13日(土)から5月12日(日)まで開催される。 “デザイン”の視点を通して絵画・工芸を紹介国宝 《燕子花図屏風》 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵総金地に燕子花の群生をリズミカルに配置した、尾形光琳による国宝《燕子花図屏風》。特別展「国宝・燕子花図屏風—デザインの日本美術—」は、《燕子花図屏風》を中心に、主に近世美術を通して、デザインという視点から日本の美術に光をあてる展覧会だ。 光琳の《燕子花図屏風》は、絵画とデザインの境界にある作品であると捉えられる。燕子花の花や葉には、画家の筆致を確かに認めることができる一方で、平面的・幾何学的な構図は、現在のグラフィックデザインを彷彿とさせるものだ。 《桜芥子図屏風》 伊年印 日本・江戸時代 17世紀 大田区立龍子記念館蔵《燕子花図屏風》に見ら