不漁でサンマが高くても、長雨できゅうりやトマトが高くても、私たち、庶民の財布に優しいのが「もやし」。栄養満点で、200グラム入り1袋30円。この40年間、ほとんど価格の水準は変わらない“物価の優等生”の「もやし」。ところが、今、そんな「もやし」を取り巻く環境が大きく変わろうとしています。家計の味方「もやし」に何が起きているのでしょうか?(ネットワーク報道部記者 郡義之) このスーパーでは、月2回のセールの時は、赤字覚悟で1袋10円で販売しています。 「もやしはスーパーにとってなくてはならない存在。いわば目玉商品」と話すのは、このスーパーの新妻洋三社長。この地域で、45年間スーパーを営業してきました。 新妻社長によると、もやしはあえて店の隅にある「死に場所」と業界の人たちが呼ぶ場所で売るのだそうです。 なぜなら、もやしは年中売れる商品のため、目立たない場所に置くことで、ほかの目立たない商品に