[アンカレッジ(米アラスカ州) 12日 ロイター] 米アラスカ州アリューシャン列島にあるラット島では、1780年に日本の難破船から上陸したドブネズミの駆除に229年ぶりに成功した。 米当局によると、ドブネズミの繁殖は同島の鳥の生態系に打撃を与えてきたが、昨年の秋に米連邦政府と複数の自然保護団体が計250万ドルを投じ、1週間半かけてヘリコプターから駆除剤をまいたところ、生きたネズミが確認されなくなったという。 現在は、ライチョウやハヤブサなど数種類の鳥類が戻り、巣作りを始めた兆しが見られている。 しかし、アンカレッジ市当局の広報担当者は、ネズミのつがいが潜伏している可能性もあり、駆除が成功したかどうか少なくとも2年間は観察を継続する必要があるとの見方を示している。