安倍首相はアジア・アフリカ会議(バンドン会議)首脳会議の演説で、英語訳に細心の注意を払った。 中韓両国や一部の欧米メディアには、首相に「歴史修正主義者」といったレッテルを貼り、日本の威信低下を狙う向きがある。首相は、誤解を解くため海外への発信に力を入れていく考えだ。 首相が演説で使った「深い反省」を、日本政府は「deep remorse」と英語訳にした。「remorse」は「自らの罪悪への深い後悔」「自責の念」といった意味で、謝罪を連想させる。西ドイツのコール首相(当時)が1989年9月、先の大戦勃発50年を踏まえて行った演説の英訳で、米ニューヨーク・タイムズが使ったことがある。この演説は海外で評価されている。 首相は29日、日本の首相として初めて米上下両院合同会議で演説に臨む。演説は英語で行う予定だ。首相の英語のスピーチライターである谷口智彦・内閣官房参与は、今月上旬に訪米し、バンドン会