こんにちは、空想科学研究所の柳田理科雄です。マンガやアニメ、特撮番組などを、空想科学の視点から、楽しく考察しています。さて、今日の研究レポートは……。 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』での煉獄さんはすごかった。どんな絶望的な状況になっても、うつむかない。死が目前に迫っても、前を向く。明るく、優しく、強い人であった。 そこで筆者としても、『無限列車編』での煉獄さんの活躍を考察したいのだが、ここではその題材を、原作マンガ版に求めたい。マンガの描写(コミックス第7巻)のなかに、煉獄さんの強さが伝わってくるオドロキのシーンがあるのだ。 ◆舞台は蒸気機関車このエピソードの舞台は、「無限列車」という名の蒸気機関車だ。 日本で鉄道が開通したのは明治5年(1872年)。最初のうちはすべてイギリス製の車両が使われていたが、『鬼滅の刃』の舞台である大正時代に入ると、国産の蒸気機関車が量産されるようになった。