2011年は、iPhoneやiPadに続いてAndroid端末も相次いで登場し、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が一気に拡大した年だった。国内外問わず、こうしたモバイル端末の機能向上や技術競争は今後さらに激化するだろう。 そこで、画像処理技術に特化して研究開発主導型の事業を展開しているモルフォの代表取締役社長である平賀督基氏に、モバイル端末のカメラや画像技術の進化や見通しなどについて寄稿していただいた。 モバイル端末カメラ「1兆色」への挑戦 日本でのケータイカメラの普及は2000年の写メールから始まりますが、それ以降、ケータイカメラの性能向上には目を見張るものがあります。2000年当時、11万画素しかなかった画素数も最近では1000万画素を越える機種も珍しくありません。画素数の向上にともない、オートフォーカス(AF)や手ブレ補正、顔検出、といった技術がケータイカメラに搭載されて