(2010年2月20/21日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) インターネットが抑圧的な政治体制に与える影響について近く新刊を出版予定のエフゲニー・モロゾフ氏は、多くの国の政府当局が間違いなく欲しがるだろう個人的なアドレス帳を持っている。「中欧、アジア諸国をかなり広範に回り、最先端でこの問題に対処している人々に会った」とモロゾフ氏は言う。 このため、米グーグルの新サービスが同氏の持つ貴重な接触相手を意図せず「露呈」し、その名前をネット上で公開してしまう可能性があることが分かった時、当然喜びはしなかった。 新サービス「Buzz」にプライバシー侵害の声 「グーグルはエンジニアが大半の決断を下す大企業だ」。モロゾフ氏はグーグルについて、こう不満を漏らす。「ユーザーである我々のために十分な配慮をしていない」 モロゾフ氏の怒りの原因は、「Google Buzz(グーグル・バズ)」と呼ばれるソーシャル