2013年9月、映画『そして父になる』は初日2日間で興収3億1319万円、動員数25万3300人で、映画観客動員ランキングで初登場第1位となった。 主演の福山雅治さんが初の父親役。その妻には尾野真千子さん。かたや、リリー・フランキーさんと真木よう子さんが演じる夫婦と、因縁の間柄になる。産院による赤ちゃんの取り違えで、物語は動き出すからだ。 2008年4月12日の読売新聞の記事にある。男性は50歳になった。産院が赤ちゃんを取り違え、実の両親と違う夫妻に引き渡されて育った・・・と。 血液型が合わないことに気づき、DNA鑑定で実子にあらずと判明したのはその4年前。育ての両親をこよなく愛している。生みの親に会えたとしても、一組の親戚が増えたような感覚なのかも。男性は取材にそう語った。 それでも会いたい。運命のいたずらから50年、生みの親も年老いたはずだが、探す手がかりは見つからない。東京都立墨田産