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ブックマーク / note.com/elis_ragina (7)

  • スピリチュアルジャズって何? - カマシ・ワシントン以降、多用されるキーワード”Spiritual Jazz”のこと|柳樂光隆

    00年代の始めごろの僕は、家ではロックやテクノやヒップホップも聴きながら、クラブにもたまに行きながら、大学の近くのジャズ喫茶に通ってはジャズを聴いていた。ジャズ喫茶の店主と仲良くなってからは、レコード屋に行っては、ジャズを買い、ジャズ喫茶に持っていって聴かせてもらったりしていた。もちろん、レアグルーヴも聴いたし、ブルーノートもプレステッジも、フリージャズもヨーロッパジャズも聴いた。その中で、ジャズ喫茶の店主やお客さんとの会話が最も盛り上がるのが、インパルス期のジョン・コルトレーン周辺のミュージシャンのフォロワーによるジャズを中心とした《スピリチュアルジャズ》と呼ばれていたジャズだった。 ジャズ喫茶で親子ほど歳の離れたジャズリスナーたちの話を聞きながら、クラブシーンで再評価されたファラオ・サンダースをはじめ、ストラタ・イーストやニンバスやブラックジャズをジャズ喫茶のシステムで聴いたものだ。

    スピリチュアルジャズって何? - カマシ・ワシントン以降、多用されるキーワード”Spiritual Jazz”のこと|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2019/08/14
  • Chassol : シャソールのライブを見て思ったこと ― "エルメート・パスコアルのリズム感覚と音楽と非音楽の間"|柳樂光隆

    昨日、モントルージャズフェスティバルでの、シャソールのライブが素晴らしかったんですが、一つ気付いたことがあったのでメモ的に。 CDで聴いてるシャソールのピアノはなんとなくエルメート・パスコアルのピアノに似てるなと思ってたんだけど、生で見てもそう感じたんですよね。 シャソールはスクリーンに映した映像と同期した人間の喋りや動物の鳴き声の音源に、その場で即興的にピアノでハーモニーを付けたり、なぞったりするパフォーマンスをすることでも知られている。以下のオバマ大統領の演説に音を重ねた動画もかなり話題になったとのこと。 この人間の喋りや動物の鳴き声に合わせて演奏するときのシャソールのピアノのリズム感やフレーズの感じがまさにエルメート・パスコアルのピアノのそれに近かったのが個人的にはすごく面白かった。 それで気付いたのはエルメートの演奏の変なリズム感とかって、人間が喋るのや、動物が鳴くのからきているの

    Chassol : シャソールのライブを見て思ったこと ― "エルメート・パスコアルのリズム感覚と音楽と非音楽の間"|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2019/04/25
  • About Roy Ayers : ロイ・エアーズ - レアグルーヴ~ヒップホップ~ネオソウルなどが再評価したレジェンドのこと|柳樂光隆

    キング・オブ・ヴァイブス、キング・オブ・ネオソウルなどとも呼ばれるレジェンドのロイ・エアーズに取材する機会を得た。 以前から僕はロイ・エアーズのその音楽性のことをよく考えていた。ジャズでもソウルでもファンクでもないその不思議な音楽性は他に類を見ない。90年代以降の再評価は来るべくして来たものだったと僕は思う。僕はその再評価される理由をきちんと考えてみたいと思った。それやったのがRolling Stone Japanでのインタビューだ。 そして、そのインタビュー記事と併せてより深くロイ・エアーズを知ってもらうための論考をここに書いた。 最初の《Intro》はロイ・エアーズ入門編、その後に書いてある部分が更に先に進みたい人のための論考だ。 ちょっと長いが、記事とRolling Stone Japaの記事はヒップホップやネオソウル、クラブシーンから再評価された理由について、つまり《90年代以降

    About Roy Ayers : ロイ・エアーズ - レアグルーヴ~ヒップホップ~ネオソウルなどが再評価したレジェンドのこと|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2019/04/12
  • アリシア・キーズ『Here』が年間ベスト級に素晴らしいことと、ニーナ・シモンとローリン・ヒルのこと|柳樂光隆

    アリシア・キーズの『Here』は今年の年間ベストの一つ。大好きなアルバムなので、毎日、こればっかり聴いてます。スウィズ・ビーツ、ファレル・ウィリアムス、ナズ、エイサップ・ロッキーなどが参加したり、いろいろ豪華ですが、その辺はソニーの公式ページを見てください。➡ 公式ページ 『Here』はゴスペルやフォークやヒップホップ、レゲエ、ハウスなどが入り混じったR&Bなんだけど、メッセージ性もありつつも、その込め方が抑えめで、かつカジュアルで軽やかで風通しがいいアルバム。日常の中に溶け込んで、少し楽しくなる感じの曲があるのもいい。例えば、この「Blended Family」とかポジティブでいい感じ。 で、このアルバムを一通り聴いてみて、個人的に感じたのは、ゴスペルやレゲエやヒップホップ、フォークが混じるクロスオーヴァーの在り方や、ハッピーでメロウでキュートでセクシーなサウンドや歌の感じのローリン・ヒ

    アリシア・キーズ『Here』が年間ベスト級に素晴らしいことと、ニーナ・シモンとローリン・ヒルのこと|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2016/12/21
  • ジャズミュージシャンが奏でる新たなヒップホップ - コモン<Black America Again>とロバート・グラスパーのピアニズム|柳樂光隆

    ジャズミュージシャンが奏でる新たなヒップホップ - コモン<Black America Again>とロバート・グラスパーのピアニズム 何度聴いてもグッとくる。 《政治的な強いメッセージがあるから》ではなくて《音楽がすごく強いし、切実でヒリヒリしていて、同時に非常に美しいから》だと思う。音自体がコンシャスなんだよ。そこでやっぱりロバート・グラスパーのピアノがすごいなと。 その場で最も適切なフィーリングを当たり前のように奏でるって実はとんでもなくスゲーことだよなと思うし、ここに(=今、2016年のアメリカに)必要なピアノは過去のレコードからは抜いてこれないよなとも思う。今の感情は、昔の公民権運動のころの音源ではなく、今を生きている誰かが新たに奏でるしかない。それを奏でられるのはグラスパーだったということだろう。 ヒップホップにとって生演奏の重要性が増したのは、そういうことも関係があるんじゃな

    ジャズミュージシャンが奏でる新たなヒップホップ - コモン<Black America Again>とロバート・グラスパーのピアニズム|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2016/11/28
    これってグラスパーだったんだ
  • 「00年代以前のクラブジャズ」と「00年以降の現代ジャズ」の違い|柳樂光隆

    ※記事が面白かったら投げ銭もしくはサポートをお願いします。 あなたのドネーションがこのnoteの次の記事を作る予算になります。 ■クラブジャズは?現代ジャズとは?すごくざっくり説明すると、 ◎クラブジャズ…「踊らせること」「クラブでDJによってプレイされること」を目的として作られた《ダンスミュージック》 ◎現代ジャズ…「ヒップホップやテクノに影響を受けているけど、踊らせることや、クラブでプレイされることを目的に作られてはいない《ジャズ》 だと僕は考えています。 つまり、クラブジャズは基的にクラブでDJが使えるかどうかな音楽なわけです。逆に現代ジャズは、踊れる曲もある(かもしれない)けど、必ずしもDJ的に使いやすい曲わけではないという違いは重要だと思います。 だから、クラブジャズに関してはDJが使えるかどうかみたいなすごくシンプルな部分が重要だし、そういったルールに基づいて曲が作られていま

    「00年代以前のクラブジャズ」と「00年以降の現代ジャズ」の違い|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2016/05/05
    オレがイマイチ好きになれない理由がわかる。
  • 「上原ひろみ 全米ビルボード・ジャズ・チャートで一位」について考えた海外/日本とか、洋楽/邦楽のこと|柳樂光隆

    1月ごろリリースされた上原ひろみ『Spark』が全米ビルボード・ジャズチャート1位記念ということでREAL SOUNDから依頼されて、上原ひろみについての論考的なものを初めて書きました。上原さんのすごさなんて、書けること山ほどあって、いくら字数があっても足りないので、要点をかいつまんで書いてみました。是非、読んでもらえると嬉しいです。 ➡ 上原ひろみはなぜ世界のトップ・プレイヤーであり続けるのか? そういえば、上原ひろみって、もともと日のジャズカルチャー的な聴き方に当てはまらない特殊なミュージシャンだ。誰の門下で、誰の影響下、誰の系譜、誰っぽいスタイルみたいなジャズマニア=ジャズ喫茶的なやり口で語りづらいピアニストだ。つまり、「現代の○○」とか「和製○○」とかそういう安易な煽りが使えない人。そのオリジナリティこそが成功の最大の要因なんだけど、そこが逆に日のジャズリスナー泣かせの要因にな

    「上原ひろみ 全米ビルボード・ジャズ・チャートで一位」について考えた海外/日本とか、洋楽/邦楽のこと|柳樂光隆
    kosui
    kosui 2016/04/26
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