エイヴァ・デュヴァーネイ監督『グローリー/明日への行進』を見てきた。やたらにアフリカンアメリカンの歴史に関する映画に『グローリー』ってタイトルをつけるのはやめてほしいものだが(この映画の原題は舞台になった街の名前Selmaで、Groryは主題歌のタイトルである)、内容はとても良かった。 舞台は1965年、アラバマ州には人種隔離政策で悪名高い知事のジョージ・ウォレス(ティム・ロス)が居座り、大統領のリンドン・ジョンソン(トム・ウィルキンソン)は南部で投票権を奪われ、暴力を振るわれるアフリカンたちについて煮え切らない態度をとる。マーティン・ルーサー・キング牧師は家庭でトラブルを抱え、FBIに盗聴されまくり、殴られたり逮捕されたりしながらアフリカンの権利のために活動し、アフリカンがほとんど投票権を拒まれているアラバマ州の街セルマから州都モンゴメリーまでの行進を計画。妨害に遭いながらも投票権の獲得