日本動物園水族館協会が加盟する施設に対し、和歌山県太地町で行われている追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を禁止したことを受けて、地元の太地町立くじらの博物館が協会を退会したことが分かりました。禁止の決定以降、協会からの退会は初めてです。 この決定を受けてイルカや小型のクジラ、およそ50頭を飼育し、ことしも追い込み漁で捕獲されたイルカの購入を計画している太地町立くじらの博物館は協会に退会を申し入れ、このほど受理されたということです。 日本動物園水族館協会によりますと、追い込み漁によるイルカの入手を禁止して以降、加盟する施設が退会したのは今回が初めてです。 くじらの博物館の桐畑哲雄副館長は、「検討を重ねて退会を決めた。追い込み漁は県知事の許可を得て正当に行われているもので、この漁によるイルカの入手は続けたい」と話しています。
追い込み漁で捕獲されたイルカの入手を日本動物園水族館協会(JAZA)が禁じたことを受け、イルカを飼う水族館でつくるJAZA傘下組織の「鯨類会議」が解散し、複数の水族館で新団体を設立することが7日、関係者への取材でわかった。和歌山県太地町から追い込み漁によるイルカの購入を続けることを見すえ、一部の水族館はJAZA脱退を明言している。 鯨類会議は34の水族館でつくる。イルカの生態に関する研究発表などの情報交換の場として発足。事実上、太地町の追い込み漁で捕獲したイルカの購入順を決める場となっていた。 JAZAは、追い込み漁を問題視する世界動物園水族館協会(WAZA、本部スイス)から4月に会員資格を停止されると、5月に追い込み漁のイルカ購入の禁止を決めた。従わない場合は会員水族館を除名する方針を示している。 これに対し、一部の水族館が購入の続行や脱退を検討していた。新団体は、追い込み漁のイルカの購
和歌山県太地町の追い込み漁で捕獲したイルカを水族館が入手しているのは倫理規定に違反するなどとして、世界動物園水族館協会(WAZA)から会員資格を停止された日本動物園水族館協会(JAZA)が、会員施設による追い込み漁イルカ入手を禁止し、WAZAに残留することを決めた。 WAZAの強硬姿勢に「伝統文化であるイルカ漁の否定だ」「欧米の価値観の押しつけだ」という反発の声が上がっている。欧米からの批判の中に、日本への感情的な反発があることは否めないが、背景には、イルカ漁だけでなく、水族館や野生生物のショーに対する認識の、日本と欧米との大きなギャップがあると言える。問われているのはむしろイルカ漁ではなく、日本の水族館のあり方なのだ。 JAZAは自らの目的として種の保存、教育・環境教育、調査・研究、レクリエーションの4つを挙げる。だが長年、レクリエーション中心の経営を続けてきた日本の水族館は、欧米先進国
海がほえた。 南米大陸の南端、マゼラン海峡。強風と高波が船に襲い掛かった。 松島町のマリンピア松島水族館を運営する仙台急行社長の西條直彦さん(68)は、チャーターした船の操舵(そうだ)室で、パイプにしがみついていた。 波をもろに受け、船はまるで潜水艦だった。「板子一枚下は地獄」という言葉が脳裏をよぎる。 大波が迫る。ビル4階の高さに見えた。「もう終わりだ」。死を覚悟した。 松島水族館は1986年11月、チリ政府の許可を得てマゼラン海峡でイロワケイルカの捕獲作戦に着手した。体長約1.5メートルで白と黒の模様が特徴。パンダ人気にあやかって「海のパンダ」と呼び、日本初の展示を目指した。 81年に岩手県沖で、展示の目玉にしようとリクゼンイルカの捕獲に乗り出し、失敗している。イロワケイルカはのどから手が出るほど欲しい動物だった。 「マゼラン海峡の暗い海で初めて見たとき、白と黒のコントラ
当館は、盲導犬・介助犬とご一緒にご入館・ご観覧していただけます。 一般のペットはご同伴いただけません。
3月13日、スイスの国民議会(下院)は、水族館などでの娯楽を目的としたイルカの飼育を禁止する法案を可決した。写真はドイツ・デュイスブルクの動物園で飼育されるイルカ。昨年10月撮影(2012年 ロイター/Ina Fassbender) [チューリヒ 13日 ロイター] スイスの国民議会(下院)は13日、水族館などでの娯楽を目的としたイルカの飼育を禁止する法案を可決した。スイスでは昨年、テーマパークでイルカ3頭が死亡する事故があり、動物の権利をめぐり議論が広がっていた。 スイス北部リッペルスビルにあるテーマパークで起きたこの事故では、地元当局の獣医が、イルカの死亡は投与されていた抗生物質が一因と判断。これに対し、パーク側はイルカが毒を盛られたと主張し、海外の専門家に独自調査を依頼する意向を示している。
希少動物の種の保存を目的に、神戸大大学院と各地の水族館が共同でバンドウイルカの人工繁殖の研究に取り組んでいる。野生動物の人工授精はチンパンジーのほか、比較的繁殖研究が進んでいるパンダでの成功例はあるが、まだ精子の採取や人工授精で技術的な課題を多く残している。人になつく習性のあるイルカの場合、マスターベーションの訓練を施すことで「射精→精子の採取」がコンスタントにできるようになるといい、人工繁殖技術の確立が期待されている。 研究を進めているのは、神戸大大学院農学研究科の楠比呂志准教授(50)と、名古屋港水族館(名古屋市)やアドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)、かごしま水族館(鹿児島市)、オキナワマリンリサーチセンター(沖縄県恩納村)。 海外の動物などを主に飼育・展示する動物園に比べ、大半が近海で捕獲できる哺乳類や魚類などを扱う日本の水族館は、飼育している動物が死んだ場合も繁殖のための補充
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