日本で最も有名なメキシコ人「ミル・マスカラス」 私は日本に住んで約13年になる。この間、私の「悩み」のひとつは私自身の苗字であった。「ロメロ」という名前は、どういうわけかよく間違えられる。時にはアメリカのゾンビ映画の有名監督ジョージ・ロメロ(1940)との関連を口にされたこともある。 中でもメキシコで「タパティア」と呼ばれるプロレスの関節技である「ロメロ・スペシャル」と何か関係あるかと聞かれることがあった。この技はメキシコのレスラー、リト・ロメロ(1927-2001)が考案したものだ、しかし、彼はミル・マスカラス(千のマスク)の名で知られているアーロン・ロドリゲス・アレジャーノ(1942〜)のトレーナーでもあった。ミル・マスカラスは間違いなく日本で最も有名なメキシコ人だ。もちろん、現サッカー日本代表監督のハビエル・アギーレ(1958〜)よりも有名人である。 メキシカンハットを被っているプロ