「この本はな、その辺のプロレス本とはレェェェェヴェルが違うんだよ!読んだあと感動して...涙の雨が降るぞ!」 これはプロレス大好き芸人・レイザーラモンRGさんのツイートです。それも、なんと発売当日という早ワザ! 幸先の良い感想を目にして、「この本はやっぱりいけるんじゃないかな」と期待感を高めたのでした。 実は私にとって、いや創業130年を誇る弊社にとっては、初めて刊行するプロレスの本。それを逆手に取って「僕らのようなど素人が読んでも、断然面白い」という内容面への絶対的自信はありました。類書データも調べ上げ、「ヒット作は3万部程度、教養系の新書から出して重版した作品も少なくない」。 それでも、社内の企画会議の場では、「なぜ(硬派な:著者注)ウチがプロレスの本を?」という怪訝そうな表情を浮かべる上司たち。昨今の「プ女子(プロレス大好き女子)」ブームや、『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』