2014年に温泉が発掘されてからというもの、ビジネスの中心地、大手町はいまや新宿、有楽町エリアに次いでホテル激戦区として注目の的だ。7月20日(水)に開業した星のや東京も大手町を戦いの場に選んだ。都内の数ある高級西洋ホテルに「日本旅館」というスタイルで戦いを挑む、その覚悟と意気込みを、内装やサービスとともにレポートする。 大手町にそびえ立つ「塔の日本旅館」がコンセプトの星のや東京 温泉が「星のや東京」開業のきっかけかと思う人も少なくないだろう。しかしそうではない。温泉が発見される前から「星のや東京」の開業計画は始まっていたという。 「欧米系のホテル運営会社としっかりと戦っていくには、日本旅館で出ていくのが唯一の道」と星野リゾートグループ代表の星野佳路は述べる。現在、日本人の生活様式の変化や西洋ホテルの利便性に押され、 国内の日本旅館のニーズは減る一方だ。この危機を乗り越えるべく、同社は世界