高山善廣(やかやま・よしひろ)はいまから11年まえ、38歳のときに「脳梗塞をやっちゃった」。 新日本プロレスのG1クライマックス公式戦で佐々木健介(ささき・けんすけ)と対戦したあと、「なにがなんだかわからなくなって」、ドレッシングルームで倒れた(2004年8月8日=大阪・大阪府立体育会館)。 「新日本で試合をすることは、お仕事としてはおいしかった。新日本はプロレスができない高山しか知らなかった。でも、ぼくには馬場さんから教わったプロレス、三沢さん、小橋と闘うことで築き上げてきたプロレスがあった。そういうぼくを観て、新日本はビビったと思う」 「IWGPはわりとカンタンに獲れた。自信がありましたから。でも、プロレスの人気が落ちていたころで、高山がチャンピオンだから人気がないんだ、みたいにいわれた。そうか、ベルトを持ってる人間はそういうふうに批判されちゃうんだ、ということはわかった」 脳梗塞にな