01 MTFの女子プロレスラー、朱崇花 02 女の子っぽい、男の子 03 孤独――子どもっぽい子どもじゃない 04 レスリング推薦で入った高校 05 女装を始めて、解放されていく心 ==================(後編)======================== 06 父へのカミングアウト 07 懸案だった母への告白 08 性同一性障害と仕事 09 トランスジェンダーのレスラーとして 10 自分をしっかりともっていれさえいれば 06父へのカミングアウト 高1の誕生日に泣きながら父に告白 仙台に残っていた父とは、一緒に住んではいなかったが、時々会う関係ではあった。 ちょうど16歳の誕生日の10月、せっかくだからどこかに行こうと、山形へ旅行に誘ってくれた。 そんな、旅も終盤。 車の中で父と進路の話になった時だった。 「その頃は、高校のレスリングもちょいちょい成績残していた時期。父か