岐阜県海津市の市道で先月30日、集団登校中の小学生が乗用車にはねられ8人が軽傷を負った事件で、県警は4日、車を運転していた同市海津町平原、職業不詳・鷲見晴美容疑者(68)を殺人未遂と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで逮捕した。 発表によると、鷲見容疑者は30日午前7時半頃、同市海津町馬目の川沿いの市道で、10人で並んで登校中だった市立高須小3~6年の児童の列に車で後ろから突っ込んで殺害しようとし、そのまま逃走した疑い。このうち男児2人と女児6人は頭部打撲などの軽傷だった。調べに対し鷲見容疑者は「弁護士に相談してから話をしたい」と認否を留保しているという。 捜査関係者によると、鷲見容疑者宅からは、児童らへの殺意や自殺を示唆する言葉が乱雑に記された手書きのメモが見つかった。現場にブレーキ痕はなく、県警は、鷲見容疑者がスピードを落とすことなく故意に児童をはねたとみていた。