「確かに久しぶりだ。わかったテツ、お前の歓迎会も一緒にしよう」 「工場長、俺3年目っすよ」 「細かい事言うな」 「細かいとは思わないけど…」 「トメさんは1人でもこの店に?」 「ここは私のキッチンみたいな所だから。家も歩いてすぐそこだし、1人暮らしだからね、つい来ちゃうよ」 「トメさん独身なんですか?」 「今はね、旦那は亡くなって…もう7年か」 「そうだったんですか」 「何だい光、お前は私みたいなババアが好みなのかい?」 「いや、そういう訳ではないですけど…」 「あれ?私今光に振られた?」 「かもしれませんね」 「笑笑笑笑笑」 「そんなつもりじゃあ…」 「いいよ、私には猫がいるから」 「そうだ、トメさん猫飼ってますもんね。飼い主に似るのかな、どことなくトメさんに似てるもん」 「笑笑笑」 『あの…やっぱり…』 『今更何言うんだ。とにかく今は…明日ゆっくり話そう』 『こんな事、世の中に認められ
