球団史上初の両リーグ20勝一番乗りと絶好調の横浜DeNA・中畑清監督(61)。就任4年目の今季は、原辰徳監督(56)率いる巨人のリーグ4連覇を阻止、球団史上17年ぶりのミラクルリーグ優勝を達成して、初めて「男・中畑清」といえる。 「男気」と言えば、米ヤンキースから8年ぶりに広島へ復帰した黒田の専売特許になっている。が、中畑監督は巨人現役時代に「男キヨシ」を売りにし、真骨頂は1985年11月5日、労組・日本プロ野球選手会を正式に発足させたことだ。 「プロ野球選手は個人事業主なのだから、労働組合とはなじまないだろう。法廷闘争に持ち込めば勝てる」と12球団側は一時、法廷闘争も辞さない強硬姿勢で選手会の誕生を阻止しようとしたことがあった。ところが、全選手のために体を張って12球団代表に対し「何としても選手会を認めて頂きたい」と必死に訴えた、中畑・初代選手会長の男気が勝ったのだ。 「中畑君が選手会長