移行前の製図試験に逆戻り、採点は最早“闇の中”？一級建築士製図試験の合格発表が2011年12月15日にあった。一級建築士の受験指導を手がける学科製図.comが集め、ケンプラッツ上で公開した再現図面の“合否”はどうだったのか。再現図面とその問題点を改めて見直しながら、製図試験を分析したところ、移行3年目にして、ほぼ平成20年度以前の形式に逆戻りした出題になり、加えて受験者が答案作成に当たって、従来以上に混迷してしまっている実態が浮き彫りになってきた。一級建築士免許は、「習得すべき知識や技能が不明なまま付与される」と言っても過言ではない局面を迎えているのではないか。
