【読売新聞】 24時間営業の書店を併設した宿泊施設「ランプライトブックスホテル福岡」が福岡市中央区大名に完成し、25日、記念式典が行われた。宿泊者は書店の本を無料で部屋に持ち込んで読書を楽しめるのが特徴で、12月1日に開業する。 ホ
【読売新聞】 ネット上でショッピングモールを営む巨大IT(情報技術)企業と出店業者の関係は、不透明な部分が多い。取引実態の解明を進めるべきだ。 公正取引委員会は「オンラインモール」に関するアンケート調査を始めた。多くの出店業者に呼び
「最先端」「王道」 綿矢りささん 作家の綿矢りささん(34)が『蹴りたい背中』で、金原ひとみさん(35)が『蛇にピアス』で芥川賞を同時受賞し、注目を集めたのは2004年だった。その2人が今月、「すばる」10月号から一緒に始めた連載をともに完結させた。両者とも自らの確かな主題を見定め、歩むべき互いの小説の荒野を踏み締めている。 綿矢さんの「オーラの発表会」は、今どきの言葉を使えば「コミュ障」(コミュニケーション障害)と呼ばれそうな女性の物語だ。親から心配された彼女は大学入学後、一人暮らしをするように命じられる。だが学校で友達はできず、たまに話し掛けられても、唐突に「口臭から昼ご飯に何を食べたか当てる」特技を披露し、ドン引きされてしまう。 自らが変わっていることにも気づかない彼女は、人の輪に入れるのか。自分の容姿やセンスに自信がなく、気に入った人のまねばかりをする悪友や、親が金持ちで線の細そう
◇高松 著者トークや読書会■完全予約制 高松市内でユニークな個人書店が次々と誕生している。いずれもセレクト書店で、読書会など年約100回のイベントを開催したり、完全予約制だったり……。書店の大型化やインターネット通販の普及で「町の本屋」が苦境にある中、思いがけない本や店主らとの出会いを提供する場が人気を集める。(黒川絵理) 昨年8月、高松市亀井町に「本屋ルヌガンガ」がオープンした。書店の勤務経験があった中村勇亮さん(36)夫妻が営み、2日に1冊本を読むという中村さんが選んだ新刊約6000冊をそろえる。 目指したのは「本好きが集い、新しい世界への入り口になる本との出会いを提供する場」。店内には大きなテーブルが置かれたカフェスペースや、本棚の近くに腰掛けられる階段があり、雑貨も並ぶ。 最も特徴的なのが、開店以来、100回を超えるイベントの開催だ。著者のトークイベントのほか、本の感想を語り合う「
「書店員X」を刊行した長江さん。「文庫X」に続く新企画も実施中だ(4日、盛岡市のさわや書店フェザン店で) 書名や著者名をカバーで隠す販売手法で話題を呼んだ「文庫X」の仕掛け人、さわや書店フェザン店(盛岡市)店員の長江貴士さん(34)が、企画の舞台裏を紹介した著書「書店員X」(中公新書ラクレ)を刊行する。30万部超のベストセラーを生み出したアイデアの 秘訣 ( ひけつ ) を明かし、「常識や先入観にとらわれない生き方のヒントになれば」と話す。(多可政史) 「文庫X」は、北関東で相次いで発生した幼女殺害・失踪事件の真相を追った「殺人犯はそこにいる」(清水潔著、新潮社)。「これほどの現実を知らずに生きてきたことを恥じた」という読後の衝撃を、ノンフィクションファン以外にも味わってほしいと思った。書名を隠すという発想は「『自分が読む本ではない』という、お客さんの先入観を取り除く」ために思い付いたとい
小山市内の書店が「美しいタイトルのSF小説」を選んで作品ごとにブックカバーを作ったところ、版元の出版社の目に留まり、SF作品「くらやみの速さはどれくらい」のカバー(幅広帯)に採用された。全国23の書店も「作品の良さを知ってほしい」と連携し、今月下旬から各地の店頭に並ぶ。 小山の書店長が考案、出版社も採用 このブックカバーを考案したのは、同市の 進駸堂 ( しんしんどう ) 中久喜本店店長、鈴木毅さん(42)。SFや外国文学が好きで、普段から店頭での作品紹介に力を入れており、同店は周辺のSF好きによく知られている。 今年3月、25の文庫本を選んで、タイトルを大書した紙のカバーをかぶせて店頭に置いた。ワープロソフトでデザインし、カラーコピー機で印刷するなどして仕上げた。「SFのタイトルはかっこいいと思っていた。タイトルを際立たせて売ったら面白いのでは」と、ひらめいたという。 ツイッターで告知し
◇高松店 高松市の高松丸亀町商店街にある「紀伊国屋書店高松店」が5月31日、閉店する。2006年12月の商店街の再開発で開店して10年。同店は「契約期間が満了し、更新は見送った」としている。中心市街地の書店として親しまれてきただけに、惜しむ声も上がる。(福元淳也) 紀伊国屋は市中心部の一等地でドーム広場に面した場所にあり、近くには百貨店やブティック、飲食店などが並ぶ。商店街が誘致し、当初は東と西の両館(計約1850平方メートル)で書籍や雑誌、学術書など約30万冊を扱っていた。 一方で、店舗の南約200メートルには宮脇書店本店がある。紀伊国屋の進出を受け、売り場面積を2400平方メートルに増やし、蔵書や文房具類など商品も10万点増の50万点にして対抗。客を取り合う形になり、紀伊国屋は15年3月、東館(約890平方メートル)を閉鎖。西館のみの約15万冊と縮小した。 ところが、同年10月には約8
福岡市・天神の商業施設「イムズ」に4月下旬、紀伊国屋書店(東京)がオープンする。同書店は2007年に「天神コア」から撤退して以来、10年ぶりに天神地区に店を構える。県内はこれで4店舗となる。 イムズが昨秋から今春にかけて進めている改装の一環で、4階の約1000平方メートルに紀伊国屋書店が入居することが決まった。 「本との出会いをデザインする」を基本理念に、売り場を構成。新しい情報を求める20~40歳代の女性を意識して、ファッション、ライフスタイルなどのテーマごとに書籍・雑誌をそろえたスペースも設ける。 広報担当者は「著名な作家らのサイン会などを開き、インターネット通販などにはない楽しみを提供する。ハレの場としての書店を目指したい」としている。
約100万冊の本と一晩過ごす「ジュンク堂に住んでみる」ツアーが、10月29日夜から30日朝にかけて、「ジュンク堂書店 立川高島屋店」(立川市)で行われた。「本の森」と呼ばれるほど大きな同書店に1泊し、好きな本を読みながら自由に過ごした参加者の中には徹夜した人もおり、「寝ていないのにいい夢みました」などと本と読書の素晴らしさを存分に味わっていた。 このツアーは、ツイッターなどで系列店舗に対して、「あれだけ大きければ1日いられる」「住みたい」などといったつぶやきがしばしばあるため、同店を運営する「丸善ジュンク堂書店」(中央区)が応えた企画。一昨年のプレスセンター店(千代田区)などに続いて3回目になる。 5組10人(18歳以上)の募集に対し、競争率は約60倍となる約300組が応募。抽選の結果、都内を中心に親子、夫婦、友人ら多彩な10人がツアー参加の権利を得た。 今年2月下旬にオープンした「ジュン
新刊本を扱う書店として北海道内で最古級の歴史を持つ小樽市の「工藤書店」が6月、経営難などから113年の歴史に幕を閉じる。 同市ゆかりの作家・伊藤整も出入りするなど、地域文化の発信拠点の一つだった老舗書店が消えることに惜しむ声が出ている。 現店主の工藤美喜さん(84)や夫で先代店主の祐司さん(2004年に死去)の覚書などによると、同店は1903年(明治36年)に同市住吉町に開業。初代店主は元小学校長の工藤道忠さんだった。14年に同市花園に移転し、レコードや楽器、美術品も扱って時流に乗った。 当時の小樽は、函館からの船荷をトラックに積み替えて巡回販売する中継基地で、同店でも各地に活字や音楽を届けた。一方、店内の2階を地域の文学青年らに開放し、伊藤整は自伝的小説で同店を実名で登場させた。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く