タグ

ブックマーク / blog.tatsuru.com (3)

  • 追悼レヴィ=ストロース - 内田樹の研究室

    20世紀フランスを代表する思想家で社会人類学者のクロード・レヴィ=ストロースが10月30日、死去した。100歳。 第二次大戦中に亡命した米国で構造言語学を導入した新しい人類学の方法を着想、戦後フランスで実存主義と並ぶ思想的流行となった構造主義思想を開花させた。「未開社会」にも独自に発展した秩序や構造が見いだせることを主張し、西洋中心主義の抜的な見直しを図ったことが最大の功績とされる。 サルコジ大統領は3日の声明で「あらゆる時代を通じて最も偉大な民族学者であり、疲れを知らない人文主義者だった」と哀悼の意を表した。 1908年11月28日、ブリュッセルのユダヤ人家庭に生まれた。パリ大学で法学、哲学を学び、高校教師を務めた後、35年から3年間、サンパウロ大学教授としてインディオ社会を調査。41〜44年にナチスの迫害を逃れて米国に亡命、49年の論文「親族の基構造」で構造人類学を樹立した。 自伝

  • ご飯を作り、お掃除をすることの英雄性 - 内田樹の研究室

    午から取材。BPという雑誌の村上春樹特集。 村上作品はどうして世界的なポピュラリティを獲得したのか、という問いに対して、「ご飯とお掃除」について書かれているからであろうとお答えする。 世界中、言語や信教や生活習慣がどれほど違っていても、人々は「ご飯を作り、掃除をする」ということにおいて変わらない。 いずれも人間にとって質的な営みである。 「ご飯を作る」というのは、原理的には「ありもの」を使って、そこから最大限の快楽を引き出すということである。 金にものを言わせて山海の珍味を集め、腕のいいシェフに命じて美を誂えさせるというのは「ご飯を作る」という営みの対極にある。 「ご飯を作る」というのは、人類史始まって以来のデフォルトである「飢餓ベース・困窮ベース」に基づいた営みである。 その基は「ありものを残さず使う」、もっと平たく言えば「えるものは何でもう」である。 村上春樹作品には「ご飯を

    kubohashi
    kubohashi 2009/07/01
    "どこにでも「ご飯を作る人、お掃除をする人」はいる" "彼らはその日々の営みに十分な敬意を示されないことにいささかの苛立ちと悲しみを覚えている"/壁と卵と併せて後で考える
  • just married - 内田樹の研究室

    結婚についての取材がどういうわけか続いた。 先週「週刊SPA」からは「意外と祝福されていない結婚式」という特集の取材を申し込まれる。 少し前の『AERA』に、「ブーケトスは人権侵害だ」という記事が掲載され、「局地的に」大きな話題となったそうである。 ブーケトスの時に独身女を集める「点呼型」、ある一人を呼び出してブーケ贈呈する「名指し型」などがあり、それについて、「独身者をさらし者にする行為」で、「花嫁の自己チュー」「幸せをお裾分けしようという気持ちがおこがましい」というのが「スタンダードな意見」とのこと。 「一生に一度の晴れ舞台に立つ新郎新婦の思いとは裏腹に、列席者が抱いたビミョーな違和感、祝福する気が萎えたエピソードを集めていく」特集の由。 あ、そうですか・・・とやや鼻白んで、ちょっと今回はご容赦くださいとお断りする。 その二日後に今度は『Grazia』から「婚活特集」の取材がある。 こ

    kubohashi
    kubohashi 2009/06/15
    おめでとうございます! なんでだ、ニヤニヤするぞ。 おめでとうございます!!
  • 1