9月後半から、韓国で相次いでアフリカ豚コレラ(以下A豚コレラ)の感染が確認され、非常事態になっている。特に北西部の京畿道坡州(バジュ)市、金浦(キンポ)郡、江華(カンファ)郡など、北朝鮮と隣接する地域での発見が相次いでおり、北朝鮮からウイルスが伝播したのは確実だと見られている。韓国軍は10月4日に、非武装地帯でイノシシを発見した場合射殺を命じている。 さて、それでは感染元と見られる北朝鮮では、どのような対策が採られているのだろうか? 北朝鮮国内で調査を進めると、あまりにもずさんな実態が浮かび上がってきた。 関連記事 <北朝鮮>致死率100%のA豚コレラ 防疫デタラメ 危険な闇販売横行 韓国にも伝播の可能性 北朝鮮ではA豚コレラの感染が5月中旬に確認され、国連機関に報告している。その後、すぐに豚肉の販売、食用を禁ずる通達が出され、防疫当局と保安署(警察)が、市場で販売の取り締まりに当たってい