僕達兄弟は小さい頃から、マンガを描き合いっこしてた。 弟はとても漫画を描くのが上手で高校時代、本格的な漫画創作活動を行っていた。弟は数ある有名なマンガ作者の中から藤子不二雄Ⓐ先生が好きで、安孫子先生の単行本を買って来て繰り返し見ていた。「よくあきないなぁ…」と思っていたが、そんなに面白いマンガなのかと思い見せてもらった。 「なまらおもしろい🤠なにこれ」びっくらこいた その中で一番思い出深いマンガ本があります。 藤子不二雄Ⓐ先生の「夢魔子」です。 1冊のコミックに短編集1話(夢魔子は第1話〜5話)ずつのオムニバス形式でブラックユーモアな物語などで構成されていますが、実はそこに寓話的(ぐうわてき)なマジックが隠されている大人が見て楽しめる漫画なのです。映画で例えればヒッチコック、またスピルバーグのような奇々怪々なストーリー。 この漫画を読んで子供ながら実社会の影に隠れた人間の善悪の心を知り、