小鳥のさえずりや、風に揺れる木々のざわめきが、ささくれだった心を落ち着かせ、清めてくれるように、ぼくの魂は、彼女のギターの爪弾きとアルト・ヴォイスで完璧に救済された。16日、青山月見ル君想フ、そして18日、恵比寿TRAUMARISでのブリジット・セント・ジョンのライブ。特に恵比寿での公演は、洋書店の3階のこじんまりとしたフリースペースで、オーディエンスも30名限定。しかも、PAシステムやマイクを一切通さない完全な生音という贅沢なシチュエーションの中、1時間30分にわたって、ブリジットの“生歌”を堪能することができた。素晴らしかった。今まで観てきたどのライブも、この日のブリジットには到底敵わないのではないか。まるで、彼女のリビングルームに招待されているかの如き錯覚さえ覚えてしまう、親近感と暖かさに満ちた、奇跡のようなひと時だった。 同志であり、姉弟のように仲が良かった故ジョン・マーティンの「