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ブックマーク / ameblo.jp/nyarome007 (3)

  • 『Bridget St.John Japan tour 2010』

    小鳥のさえずりや、風に揺れる木々のざわめきが、ささくれだった心を落ち着かせ、清めてくれるように、ぼくの魂は、彼女のギターの爪弾きとアルト・ヴォイスで完璧に救済された。16日、青山月見ル君想フ、そして18日、恵比寿TRAUMARISでのブリジット・セント・ジョンのライブ。特に恵比寿での公演は、洋書店の3階のこじんまりとしたフリースペースで、オーディエンスも30名限定。しかも、PAシステムやマイクを一切通さない完全な生音という贅沢なシチュエーションの中、1時間30分にわたって、ブリジットの“生歌”を堪能することができた。素晴らしかった。今まで観てきたどのライブも、この日のブリジットには到底敵わないのではないか。まるで、彼女のリビングルームに招待されているかの如き錯覚さえ覚えてしまう、親近感と暖かさに満ちた、奇跡のようなひと時だった。 同志であり、姉弟のように仲が良かった故ジョン・マーティンの「

    『Bridget St.John Japan tour 2010』
  • 『我が心のロング・バケイション』

    「A LONG VACATION」の30周年記念盤が、来年3月に発売になるという報せを聞いた時、何の驚きも感動もなく、むしろ、「またか」と呆れ、かつ、白けた気持ちが体の内側からムクムクと湧きあがってきたことを、まずは告白しておく。そして、ぼくは、このアルバムに関する、極めてネガティブなトーンの文章を書き始めたのだが、800字程書いたところで、どうにも書き進むことができなくなった。理由は簡単だ。それは、自分自身を否定するようなことだから。そんなことはできない、断じて。 1981年春、発売されたばかりのこのアルバムを、忘れもしない、仙台の新星堂で、YMOの「BGM」と一緒に買った。何の自慢にもならないが、恐らく当時の中学生の中では、最も早く大瀧詠一を認識していた少年ではなかったか。1月にFMで放送された大瀧版「さらばシベリア鉄道」は、それこそテープが擦り切れるほど聴いていたし、前年の80年秋、

    『我が心のロング・バケイション』
  • 『極私的60~70年代日本のロック/フォークアルバムベスト25?』

    (以下、推敲無しの乱文につき、誤字脱字、不快な表現等、ご容赦ください) ボブ・ディランの「時代は変わる(Times They Are A-Changin)」にこういう歌詞がある。「今 先頭を走っている者が やがて 最後尾になる 時代は変わるんだ」。レコード・コレクターズ8月号の「日のロック/フォークアルバム・ベスト100(60~70年代篇)」なる特集記事を読んで、ぼくは、そんな皮肉な歌詞を思い浮かべていた。辺境の音楽だと思っていたものが、いつのまにか“主流”になっていた。この逆転現象は、90年代半ばから顕著になった傾向であり、今さら驚く話ではないのかもしれない。でも、ぼくには、根深い、屈折した“恨み”のようなものがある。それは、かつてのメインストリームに対するルサンチマンといった方が正確かもしれない。 70年代末から80年代前半にかけては、逆風の時代だった。実につまらない、くだらない、湿

    『極私的60~70年代日本のロック/フォークアルバムベスト25?』
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