非正規雇用、若年正社員が職場で仲間を増やし、労働条件の向上に取り組むことを目指して「プレカリアートユニオン」(大平正巳委員長)が結成された。 この数年、フリーターや水商売でも入れる労働組合があることは一定知られるようになったが、若者のユニオンは個別の労使紛争に対処する「駆け込み寺」に止まり、集団的労使関係を築いて労働条件を向上させるには至らないという限界があった。 この状況を脱却すべく結成されたのがプレカリアートユニオンだ。雇用が不安定な有期雇用・非正規雇用も、職場のつながりが希薄な若年正社員も、在職で労働条件向上に取り組もうと、フリーター全般労働組合の役員経験者たちが中心となって設立された。 四月九日の設立大会で、「非正規雇用、若年正社員の駆け込み寺から砦へ」「誰でも三〇歳で最低年収二四〇万円を実現しよう」などのスローガンを掲げて、ワーキング・プアからの脱却、希望すれば一人につき一人は子