自動車販売台数、貿易輸出額、粗鋼生産量...。数々の分野で世界一に躍り出る中国。来年の予想経済成長率も9%と日米欧を大きく引き離す。しかし、急激な経済成長の影では過剰設備や貧富の格差拡大、産業の構造転換の遅れによる大卒雇用の低迷など、様々な問題への対応を迫られている。 日経ビジネス2009年11月30日号では、特集「中国、独り勝ちの代償」として個別の経済指標を追うだけでは読み取りにくいリスクの実態と、その裏あるビジネスとしての勝機はどこにあるかを迫った。日経ビジネスオンラインでも、それに関連した内容を紹介していく。 第1回目は、ソフトブレーンの創業者である宋文洲さんのインタビュー。中国人として初めて、創業した会社を東証一部上場企業にまで育て上げた異色の経歴を持つ宋さん。そのユニークな視点は、日経ビジネスオンラインで2006年4月~07年6月に連載した「宋文洲の傍目八目」でも発揮され毎回、読