埼玉県警が県内の振り込め詐欺被害者を調べたところ、6割が自宅の電話番号をNTTの電話帳「ハローページ」に掲載していた。警察官を名乗って「あなたの通帳が悪用されている」などとカードをだまし取る手口では、被害者全員が番号を載せていたという。県警は「電話帳は簡単に入手でき、犯行グループにとって便利な道具になっている」と注意を呼びかけている。 13日、県警振り込め詐欺総合対策本部が発表した。それによると、昨年の県内の振り込め詐欺被害は510件で、番号を掲載していた約6割の被害者には年齢層の高い人が目立った。夫の死後、妻が自分の名に書き換えたケースも多く、一人暮らしを想起させて犯行グループからは格好の標的にされているという。 県警は、不審な電話に関する相談が寄せられた場合、相談者と同じ地区のハローページをもとに、高齢者と思われる名前の住民に重点的に電話をかけ、注意を呼びかけている。捜査関係者は「