欧州の銀行に対する不安感を払拭するために、ストレステストを実施すべきか?(写真はドイツの金融中心地フランクフルト・アム・マイン)〔AFPBB News〕 欧州はそろそろ米国に倣い、公式かつ詳細な銀行の「ストレステスト(健全性審査)」を行うべきなのだろうか? これが今、欧米間の政策議論と世界の市場を悩ませている問題だ。 ここ数週間で、欧州の銀行システムに対する大きな不安感が噴出した。株価は下落、3カ月物のドルLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)は2倍近く高騰して0.55%近辺まで上昇した。 ユーロ圏の銀行では、コマーシャルペーパー(CP)の借り換えが難しくなっている(6月第1週だけで、これらの銀行のCP発行残高は150億ドル減った)。 欧州の銀行システムに対する不信感 実際、不安感が極めて大きいため、先日は市中銀行が欧州中央銀行(ECB)に預け入れた翌日物預金の残高が3600億ユーロ(432