✓小学生の頃、クリスマスに母方の祖父母よりスーパーファミコンソフトを買ってもらった。(たしかドラクエ5だったと思う) ✓欲しかったソフトを手に入れた私は、はしゃぎまくってすぐさま箱を開け、取説を読んだ後カセットを眺めて奇声をあげたり、校舎の窓ガラスを壊して回ったり、全裸の上にダッフルコートを羽織っては道ゆく女性の前に現れたりとやりたい放題。 祖父母はそんな私を微笑ましく見ていた。 ✓ところが次の瞬間飛んできたのは母の一喝。 「おじいちゃん、おばあちゃんにありがとうは? 何かいただいたのにお礼を言えないならそれはもう返しなさい。」 ✓泣きながら私は「プレゼントありがとう」と「ごめんなさい」を連呼した。 声が枯れ、喉から血が出るほど連呼した。身体中の毛穴と言う毛穴から何かの汁がほとばしるほど連呼した。 ✓何故泣いていたのかといえば、欲しかったスーファミソフトを失うかもしれない、と言う恐怖それ以