17日、現在は禁止されているサラブレッドの人工授精の是非を争う注目の裁判の指示公聴会がオーストラリアの連邦裁判所で開かれた。訴えを起こしたのはシドニーターフクラブの会長でもあるブルース・マクヒューで、世界中の商業的な動物産業において、人工授精が認められていないのはサラブレッド生産だけであり、これは取引慣行法の取引の制限に当たるという主張をしている。彼は、人工授精によって種付け料や産駒の価格が下がり、市場が活性化すると唱えているが、これに対し、アローフィールドスタッドのジョン・メッサラは、「正気の沙汰とは思えない。彼は根本的に勘違いをしているんだと思う。遺伝子プールの制限を取っ払ってしまえば、金持ちはより裕福になり、貧しい者は更に貧しくなる。確かに種牡馬の料金は低くなるだろう。でも200頭の牝馬と付けていたのが500頭に付けられるようになるんだ。」と反論。他にも、オーストラリアだけが人工授精