統一地方選挙で、演説をしている候補者をよく見かける。注意深く見ていると、候補者ごとに視線の外し方に特徴があることがわかる。 聞き手に向かってなかなか視線を外さないで凝視しているように見える候補者もいれば、こまめに外す人もいる。うなずくように視線を外す人もいれば、思いめぐらすように、上や斜め上に視線を外す人もいる。 筆者が実施しているビジネススキル実践力を向上させる演習プログラムの参加者に聞いてみると、うなずくように下に視線を外すと、その話し手の話に巻き込まれやすいと答える人が多い。 それも、フレーズごとにゆったりと区切って間(ま)をつくり、うなずくように理解を促したり、次に何を言うのか聞き手に期待させたりするという表現スキルを駆使していくと、相手を巻き込む効果が高まる。 右に向いてワンセンテンス話してうなずき、話しをやめてゆったりと間を置いているあいだに左を向いて、おもむろにワンセンテンス