日本株、いま「IPO」に注目するワケ 早いもので、気が付けば2022年も12月が近づいている。そして、12月といえば、毎年恒例のIPOラッシュの季節だ。 今年も、現段階で24銘柄のIPOが予定されており、申し込みと当選に備えて今から資金繰りに動き始めている個人投資家も少なくないことだろう。 昨年2021年の12月の30銘柄超に比べれば少なく映るが、昨年末はコロナ禍からの回復期待が高まり始めた時期であったことや、今年はウクライナ問題の発生以降の欧米のインフレから世界景気の後退懸念が高まっている事情もあり、その割には健闘しているといっていい数字だろう。 ちなみに、12月にIPOが集中する理由はいろいろとあるが、主に決算との関連性が指摘されることが多い。 3月期を決算期末とする企業が5月に決算発表を実施し、その後の夏にかけての株主総会で決算を確定、その数字をもって上場の申請と審査などを経るため、